このエントリは、「アプリケーション開発のためのUIコントロールガイド」の第2章で述べられているUIコントロール選択ガイドからスプレッドシートについて記したものです。
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コントロールの概要
スプレッドシートコントロールは、Microsoft Excelの機能を再現するために作成された複雑なコントロールです。内部ではp44 Excelで解説されているExcel Engine/Excelフレームワークが使用されており、既存のExcelファイルを読み込むことや、ユーザーが入力、変更した内容をExcelファイルに保存する機能を提供します。
利用用途が下記のようなシナリオに限定されますが、非常に強力なコントロールです。
- Excelファイルを読み込んで画面表示したい
- Excelファイルをデータとして取り込む際にエラーチェックを実施し、結果を視覚的に分かりやすく表示したい、更に画面上で修正を許可したい
- Excelのテンプレートをベースに帳票出力する場合、ユーザーにExcelのテンプレートを編集させたい
提供している機能
スプレッドシートは次のような機能を提供します。
- 数式のサポート
- 列の制御
- 行の制御
- 複数ワークシートの管理
- Excelテーブル
- セルの書式設定
- セル編集
- データ検証
- 並び替え
- フィルター
- 条件付き書式
- クリップボード
利用ポイント
- 提供している機能を確認し、要件に合致するか確認しましょう。
Excelを完全に再現するためのコントロールではありません。 - 編集を許可する場合にはp16リボンコントロールを合わせて利用すると、
ユーザーが使い慣れたUIで操作させることができます。 - 大量のデータを処理することや細かい入力制限、エラーチェックなどには向いていません。その場合は、p22 データグリッドの利用を検討しましょう。
対応プラットフォーム
スプレッドシートを提供しているプラットフォームは次のとおりです。
(画像をクリック・タップすると製品紹介ページへと遷移します。)
スクリーンショット
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「アプリケーション開発のためのコントロールガイド」ではこのエントリの他にも「有償コントロールを利用する意義」やInfragistics Ultimateで提供しているさまざまなUIコントロールの特性や利用ポイントをまとめた「UIコントロール選択ガイド」をご準備しています。
オンライン版では数週間に渡り1つ1つのトピックについて連載します。
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