このエントリは、「アプリケーション開発のためのUIコントロールガイド」の第2章で述べられているUIコントロール選択ガイドからマップについて記したものです。
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コントロールの概要
マップコントロールは、地理情報データを基に地図を描画し、その上にオブジェクトを追加するコントロールです。地図の上で描画することで事象がどこで発生しているのか、地理的に意味があるのか、ということをユーザーに伝えることができます。
よく利用されるシナリオは下記の通りです。
- 営業支店ごとの売上比率や市町村ごとの人口増加量などといった地理的情報をベースにした視覚化表現が必要な場合
- 拠点や都道府県など地図上でユーザーに選択操作を行わせたい場合
- 航空機の運航状況や、気温の変化状況など、日本、あるいは世界といった大規模な領域にまたがる事象を表現するアプリケーション
- 路線図や館内図など、比較的狭い閉じた空間の占有状況や状態変化を示すアプリケーション
提供している機能
マップは次のような機能を提供します。
- シェープファイル(地理情報データ)の読み込み
- 地理画像マップデータの読み込み
- シェイプ、シンボルなどカスタムオブジェクトの描画
- マップの拡大・縮小
- 概要ペインを利用したナビゲーション
利用ポイント
- シェープファイルや地理画像マップデータは無償で提供されているものと有償で提供されているものがあります。マップコントロールを利用する場合はそのコストも確認しましょう。
- 複雑なカスタムオブジェクトを多く配置するとパフォーマンスに影響を及ぼします。表現のリッチさとパフォーマンスのバランスを取るように検討しましょう。
- マップコントロールは他のコントロールに比べ表示領域を必要とします。領域を確保する仕組みをp14タイルマネージャーなどのレイアウトコントロールを活用し実現しましょう。
対応プラットフォーム
マップを提供しているプラットフォームは次のとおりです。
(画像をクリック・タップすると製品紹介ページへと遷移します。)
スクリーンショット
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「アプリケーション開発のためのコントロールガイド」ではこのエントリの他にも「有償コントロールを利用する意義」やInfragistics Ultimateで提供しているさまざまなUIコントロールの特性や利用ポイントをまとめた「UIコントロール選択ガイド」をご準備しています。
オンライン版では数週間に渡り1つ1つのトピックについて連載します。
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