このエントリは、「アプリケーション開発のためのUIコントロールガイド」の第2章で述べられているUIコントロール選択ガイドからExcelエンジンについて記したものです。
全体の目次やPDF版のダウンロードについてはエントリの最後をご覧ください。
コントロールの概要
Excelエンジンは、Microsoft Excelファイルを読み込み、Excelワークブックや、Excelワークシートをメモリ上に構築できます。新規に作成することもでき、これらのオブジェクトを操作することで、Excelの入出力を実現できます。
主に、以下のようなシナリオで利用されます。
- アプリケーション上でExcelファイルを取り込みたい、解析したい
- 一覧データをExcel出力したい、特定のフォーマットのExcelを生成したい
- Excelファイルのテンプレートをベースに、アプリケーション上からデータを差し込み、帳票として出力したい
- 上記のようなExcelファイルの入出力をJavascriptで行いたい、またはクライアント環境におけるExcelのインストール有無やバージョンによる制約は受けたくない
提供している機能
Excelエンジンは次のような機能を提供します。
- Excelファイルの取込・解析・生成
- 旧Excelフォーマット.xlsのサポート
- ワークシート・セルの管理
- 図形や画像の挿入
- 条件付き書式
- その他、細かい書式設定
- セルの結合
- 列のソート、フィルタリング
- 行・列の固定化
- 印刷範囲、印刷タイトル、改ページ
- Excel計算式、Excel関数
- VBAコードのラウンドトリップ
※プラットフォームによって上記サポート状況が異なる場合があります。
利用ポイント
- 生成したExcelシートをアプリケーションのUI上に表現したい場合や、読み込んだExcelファイルのエラー表示などを視覚的に分かりやすく表現したい場合などは、 スプレッドシートコントロールの利用を検討しましょう。
- Excelの読み込みや生成の際に、対象となるデータ件数や書式の複雑さなどを確認し、パフォーマンス要件をクリアできるか実際に動作させてチェックしましょう。特に、JavascriptのExcelエンジンを利用する場合には、性能面で注意が必要です。
- 全てのExcel関数やExcel機能を網羅しているわけではありません。現状のExcel資産や細かい要件を確認し、事前にExcelエンジンでサポートしている関数や機能と照らし合わせましょう。
対応プラットフォーム
Excelエンジンを提供しているプラットフォームは次のとおりです。
(画像をクリック・タップすると製品紹介ページへと遷移します。)
スクリーンショット
全体目次およびPDF版のダウンロード
「アプリケーション開発のためのコントロールガイド」ではこのエントリの他にも「有償コントロールを利用する意義」やInfragistics Ultimateで提供しているさまざまなUIコントロールの特性や利用ポイントをまとめた「UIコントロール選択ガイド」をご準備しています。
オンライン版では数週間に渡り1つ1つのトピックについて連載します。
blogs.jp.infragistics.comローカル環境で全文をご覧になりたい場合は、こちらよりダウンロード頂けます。