こんにちは、インフラジスティックス・ジャパンです。 本記事では Ignite UI for Web Components の最新バージョン21.2 で追加された新機能についてご紹介します。
弊社のどの製品であっても最も多くのお客様にご利用いただいているデータグリッドの機能強化を行ったほか、新たに17のコンポーネントを追加いたしました。
- Web Components グリッド
- Web Components 追加コントール
- Web Components アバター
- Web Components バッジ
- Web Components ボタン
- Web Components カレンダー
- Web Components カード
- Web Components チェックボックス
- Web Components アイコン
- Web Components インプット
- Web Components リスト
- Web Components ナビゲーションバー
- Web Components ナビゲーションドロワー
- Web Components ラジオおよびラジオグループ
- Web Components リップル
- Web Components スイッチ
- 最後に
Web Components グリッド
最新バージョン21.2 で新たにデータグリッドに追加された機能は以下の通りです。
フィルター行
以前よりデータグリッドではフィルタリング機能をサポートしていましたが、フィルタリング操作はExcelスタイルの、列のオプションダイアログに限定されていました。今回、より少ない操作でフィルタリング機能が利用出来るように、データグリッドコンポーネントに全く新しいフィルター行を追加しました。これにより、インラインでのフィルタリングが可能になり、エンドユーザーにとってより良いフィルタリング体験が得られるようになりました。特定のカラムをフィルタリングできるだけでなく、前方一致・後方一致・部分一致などの条件を選択することもできます。内蔵のフィルター条件が要件を満たさない場合は、独自のフィルター条件を作成することができます。
インタラクティブなグルーピング
フィルター行と同じように、以前のデータグリッドでは列によるグループ化を行うために列のオプションダイアログから操作を行う必要がありました。今回のアップデートで、ドラッグ・アンド・ドロップによる直感的な操作でグルーピングを行うことができるようになりました。グループ化の階層構造に関してもデータグリッドのヘッダーで容易に視認することが可能です。
セルのマージ機能
Excel のように、異なる行の隣接するデータセルの値が同じ場合、該当のセルを結合することで視認性が良くなります。これはデータグリッドをご利用になる開発者、ユーザーから良く挙がる機能要件のひとつで、今回のバージョンアップでセルのマージ機能に対応いたしました。
レイアウトの保存、読み込み
エンドユーザーはデータグリッドを扱う際に、列の移動やサイズ変更またはピン固定、ソートやフィルター、グループ化などを行うことによって、自分にとってデータを見やすい、取り扱いやすい形で自由にレイアウト可能です。今回のバージョンアップでは、そのように変更したデータグリッドの状態を保存、読み込み出来る機能が追加されました。 データグリッドのレイアウトを DataGrid.SaveLayout メソッドで json 形式で保存し、保存したレイアウトを DataGrid.LoadLayout メソッドでデータグリッドに読み込むことで簡単に実現いただけます。
Web Components 追加コントール
ここからは Ignite UI for Web Components に今回新たに追加されたコントロールに関して紹介していきます。
Web Components アバター
Ignite UI for Web Components アバターコンポーネントは、アプリケーションにイニシャル表示やユーザー画像、マテリアルアイコンを追加するのに役立ちます。
Web Components バッジ
Ignite UI for Web Components バッジは、アプリケーションにおいて視覚的な通知を行う際に、アバターやナビゲーションメニューなどと一緒に使用されるコンポーネントです。バッジは基本的に、成功、警告、またはエラーを伝えるために、あらかじめ定義されたスタイルを持つアイコンとしてデザインされています。
Web Components ボタン
Ignite UI for Web Components ボタンディレクティブは、任意のボタン、span、div、anchor 要素を完全に機能的なボタンに変換するために利用されます。
Web Components カレンダー
Ignite UI for Web Components カレンダーコンポーネントは、日付情報を簡単かつ直感的に表示する方法を提供します。ユーザーは、単一の日付選択、複数の日付選択、日付範囲の選択の3つの異なる選択モードを利用することができます。
Web Components カード
Ignite UI for Web Components カードコンポーネントは、テキスト、画像、アイコン、ボタンをリッチなデザインで表示し、より詳細な情報への入り口とすることが可能です。
Web Components チェックボックス
Ignite UI for Web Components チェックボックスコンポーネントは、ユーザーがある項目に対してオンオフを切り替えるようにする選択コントロールです。ネイティブブラウザのチェックボックスと似たような振る舞いをします。
Web Components アイコン
Ignite UI for Web Components アイコンコンポーネントは、アイコンやフォントファミリーを統一し、開発者がそれらを互換的に利用し、マークアップにマテリアルアイコンを追加できるようにします。
Web Components インプット
Ignite UI for Web Components インプットは、一行または複数行のテキスト要素を作成するために使用されます。これらは、フォーム入力を扱う際の一般的なシナリオをカバーするのに役立ちます。
Web Components リスト
リストコンポーネントは、アイテムグループを表示するときに非常に便利です。テキストで構成されるシンプルなリストを作成することも、異なるレイアウトのより複雑なリストを作成することも可能です。Ignite UI for Web Components リストコンポーネントは、アイテムの行を表示し、1つ以上のヘッダーアイテムをサポートします。各リスト項目は完全にテンプレート化されており、あらゆる有効なHTML要素をサポートします。
Web Components ナビゲーションバー
Ignite UI for Web Components ナビゲーションバーコンポーネントは、アプリ内のどのページ、階層にいるかをユーザーに知らせ、(ブラウザの「戻る」ボタンと同じように)戻ることを支援するものです。ナビゲーションバーは、検索やお気に入りなどのクイックアクションへのリンクも提供でき、ユーザーが無効なページや状態に移動しようとすることなく、アプリケーション内をスムーズに移動できるよう支援します。
Web Components ナビゲーションドロワー
Ignite UI for Web Components ナビゲーションドロワーコンポーネントは、サイドナビゲーションのコンテナです。コンテンツの上に置いてスライドさせたり、ピン留めしてコンテンツの中で展開・折りたたんだりすることができます。ミニバージョンは、閉じた状態でもナビゲーションに素早くアクセスできます。ナビゲーションドロワーは、レスポンシブなモード選択とタッチジェスチャーを備えています。コンテンツは完全にカスタマイズ可能で、デフォルトのメニューアイテムスタイルを利用できます。
Web Components ラジオおよびラジオグループ
Ignite UI for Web Components のラジオボタンとラジオグループコンポーネントは、並べて表示される選択肢の中から、ユーザーが一つの選択肢を選択できるようにするものです。
Web Components リップル
Ignite UI for Web Components リップルコンポーネントは、タッチやマウスクリックに反応するアニメーションを提供します。
Web Components スイッチ
Ignite UI for Web Components スイッチコンポーネントは、チェックボックスのように機能しますが、真偽値のオンとオフの状態をわかりやすく表現することが出来ます。スイッチコンポーネントをクリックすると、コンポーネントの値が「on」状態(boolean true)から「off」状態(boolean false)へと切り替わります。
最後に
最新バージョン21.2 で搭載された機能は以上です。今後追加すべきコンポーネント、新機能、修正が必要な問題などに関してアイデアがあればお気軽にインフラジスティックス・ジャパン営業部(japansalesgroup@infragistics.com)までご連絡ください。