こんにちは、インフラジスティックス・ジャパンです。 本記事では Ignite UI for React の最新バージョン21.2 で追加された新機能についてご紹介します。
弊社のどの製品であっても最も多くのお客様にご利用いただいているデータグリッドの機能強化を行いました。
React グリッド
最新バージョン21.2 で新たにデータグリッドに追加された機能は以下の通りです。
フィルター行
以前よりデータグリッドではフィルタリング機能をサポートしていましたが、フィルタリング操作はExcelスタイルの、列のオプションダイアログに限定されていました。今回、より少ない操作でフィルタリング機能が利用出来るように、データグリッドコンポーネントに全く新しいフィルター行を追加しました。これにより、インラインでのフィルタリングが可能になり、エンドユーザーにとってより良いフィルタリング体験が得られるようになりました。特定のカラムをフィルタリングできるだけでなく、前方一致・後方一致・部分一致などの条件を選択することもできます。内蔵のフィルター条件が要件を満たさない場合は、独自のフィルター条件を作成することができます。
インタラクティブなグルーピング
フィルター行と同じように、以前のデータグリッドでは列によるグループ化を行うために列のオプションダイアログから操作を行う必要がありました。今回のアップデートで、ドラッグ・アンド・ドロップによる直感的な操作でグルーピングを行うことができるようになりました。グループ化の階層構造に関してもデータグリッドのヘッダーで容易に視認することが可能です。
セルのマージ機能
Excel のように、異なる行の隣接するデータセルの値が同じ場合、該当のセルを結合することで視認性が良くなります。これはデータグリッドをご利用になる開発者、ユーザーから良く挙がる機能要件のひとつで、今回のバージョンアップでセルのマージ機能に対応いたしました。
レイアウトの保存、読み込み
エンドユーザーはデータグリッドを扱う際に、列の移動やサイズ変更またはピン固定、ソートやフィルター、グループ化などを行うことによって、自分にとってデータを見やすい、取り扱いやすい形で自由にレイアウト可能です。今回のバージョンアップでは、そのように変更したデータグリッドの状態を保存、読み込み出来る機能が追加されました。 データグリッドのレイアウトを DataGrid.SaveLayout メソッドで json 形式で保存し、保存したレイアウトを DataGrid.LoadLayout メソッドでデータグリッドに読み込むことで簡単に実現いただけます。
最後に
最新バージョン21.2 で搭載された機能は以上です。今後追加すべきコンポーネント、新機能、修正が必要な問題などに関してアイデアがあればお気軽にインフラジスティックス・ジャパン営業部(japansalesgroup@infragistics.com)までご連絡ください。