こんにちは、ソリューション・コンサルタントの山口です。先日、「Reveal Embed」の最新版をリリースしました!
このエントリでは、今回のリリースでどのようなアップデートがあったのかを簡単にご紹介します。個別の機能については文中のリンクをご覧ください。
- Reveal について
- 今回のリリースの概要
- データ分析に関する機能強化
- データコネクタの追加
- チャートインタラクションの追加
- レポート機能の拡充
- ルック&フィールを高める新しいテーマの追加
- SDKのダウンロード
Reveal について
「Reveal (リヴィール) 」は、シンプルなUIと直感的な操作性を備えた BI・ダッシュボードソリューションです。また、アプリや既存システムに組み込める「Reveal Embed」には以下のような特長があります。
- 組込み型であるため、厳重なセキュリティが必要なクローズドな環境でも利用可能
- ユーザ数やデータ量による従量課金や、利用機能による追加課金がないシンプルなライセンス料金でご利用頂けるのでコストが明瞭
- Web/Windows/iOS/Androidなどのさまざまなデバイスに対応
まだ試していないという方は、デモ環境で一度触ってみてください!
今回のリリースの概要
今回のリリースでは、以下の3点が大きなアップデートとなります。特にデータ分析に関する機能について、機械学習との連携やR / Pythonによるスクリプティングのサポートなど大幅な強化がありました。
- データ分析に関する機能の強化(統計関数サポート、機械学習の連携機能、など)
- 新しいデータコネクタの追加
- レポート機能の強化
それでは一つづつ確認していきましょう!
データ分析に関する機能強化
今回、予測分析などの高度な分析サポートやビルトインの統計関数の追加など、分析まわりの仕組みが拡充されました。また、クラウド上の機械学習モデルとの連携やR/Pythonのスクリプティングもサポートされ、より複雑な分析にも対応しています。
外れ値検出
対象のデータの中から、その他大多数のデータとは異なる外れ値を簡単に検出することができます。外れ値を除外してデータを分析することで、より正確にデータのトレンドを確認することができます。以下の画像では、外れ値のマーカーが黄色くハイライトされています。
時系列データの予測分析
過去のデータやそのトレンドに基づいた視覚的な予測が行えるようになりました。売上収益管理や在庫管理アプリケーション等での利用など様々な時系列データにおいて将来予測を行うことができます。
線形回帰
2つの変数間の関係性を近似値線により明らかにし、予測値も含めてデータのトレンドを簡単に確認できるようになりました。以下に挙げているように様々なタイプのトレンドラインに対応しています。
- Linear Fit - 線形回帰
- Quadratic Fit - 二次多項式近似
- Cubic Fit - 三次多項式近似
- Quartic Fit - 四次多項式近似
- Logarithmic Fit - 対数近似
- Exponential Fit - 指数近似
- Power Law Fit - 冪乗則
- Simple Average - 単純平均
- Exponential Average - 指数平滑平均
- Modified Average - 修正平均
- Cumulative Average - 累加平均
- Weighted Average - 加重平均
機械学習
クラウド上 の機械学習モデルをRevealのダッシュボードに組み込むことがで、より複雑で精緻な予測分析を実現できるようになります。今回のリリースではMicrosoft Azureの機械学習モデルを利用することができるようになりました。Azure上の機械学習モデルのエンドポイント(URL)を指定するだけでモデルのシナリオに準じた視覚化をReveal上で行うことができるようになります。トレーニングしたモデルをGoogle BigQueryのデータに利用することもできます。
RおよびPythonスクリプトの実行
データ分析などでよく利用されるプログラミング言語であるRとPythonのサポートを開始しました。利用方法としては、RevealでRやPythonで書かれたスクリプトのURLを指定するか、Reveal上のスクリプトエディターにコードを貼り付けるだけです。RやPythonのスクリプティングの力を借りることで、Revealのビルトインの仕組みでは表現できないような視覚化表現を、独自に組み込むことができるようになります。
データコネクタの追加
以下の3つのデータコネクタが追加されました。
- Azure SQL
- Azure Synapse
- Google Big Query
これらの大規模なデータを扱えるデータソースにアクセスできるようになったことで、大量データの分析処理にもストレスなく対応できるようになりました。また、マーケティングや営業担当者向けのコネクタとして以下も追加されています。
- Google Analytics
- Microsoft SQL Server Reporting Services (SSRS)
- Salesforce
Google Analytics に対応したことで、Webサイトのトラフィックや施策の効果測定などを確認するためのダッシュボードを、Google Analytics に直接接続して作れるようになりました。またMicrosoft SQL Server Reporting Servicesに接続してダッシュボード上でレポート表示を行うことができるようになりました。Reporting Services上ではできなかったような新しい視覚化表現をReveal上で実現できるようになりました。
チャートインタラクションの追加
チャートやグラフの視認性・使い勝手を向上させるための機能がいくつか追加されました。
- チャート上マウスホバー時のツールチップの見た目の改善
- クロスヘアーの追加によるデータポイント座標の視認性向上
- X軸・Y軸の座標上に対象データポイントの値を表示
レポート機能の拡充
レポート機能としては、これまではダッシュボードを画像、PowerPoint、Excelへ出力することができましたが、今回新たにPDF出力が加わりました。また、出力する前に事前に以下のような細かいカスタマイズができるようになりました。
- 出力対象とするウィジェット(チャート)の選択
- 対象のウィジェットのアノテーション機能
- 出力するスライドにタイトルと説明の追加
ルック&フィールを高める新しいテーマの追加
最新バージョンのRevealでは、新しくライトモードとダークモードの2つのテーマが追加されました。Revealを組み込むアプリケーションに合わせて色・フォント・形などをカスタマイズしてルック&フィールを高めることができます。
SDKのダウンロード
Reveal Embed SDKはこちらからダウンロードしてトライアル利用していただけます。 ぜひ、お試しください!