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Java デベロッパー向けの Angular 入門 ③ - Angular から Java の Web API を利用する

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こんにちは!

テクニカルコンサルティングチームの古堅です。

本記事は Java デベロッパー向けの Angular 入門をテーマにした連載記事の 3 記事目となります。

バックナンバー

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本記事のゴール

Angular のデータソースをインメモリ Web API から、バックエンド Java の Web API に接続し、動作確認を行うまでがゴールです。

Java のサンプルについて

ダウンロードはこちらから

Java のサンプルは以下よりダウンロードしてください。

Java - Web API サンプル

Java の構成

Java + Spring boot (Web) で Web API を構築しています。 依存関係は、Maven で管理しています。

コンパイルおよび実行方法

Eclipse 等の IDE で読み込み、実行するか、あるいは、Maven がインストール済のマシンであれば、下記のコマンドで対応できます。ダウンロードしたサンプルの demo フォルダまで移動して実施してください。

コンパイルコマンド

mvn compile

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実行コマンド

 mvn spring-boot:run

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動作確認

以下の URL にアクセスし、Web API の結果が返却されれば OK です。

http://localhost:8080/demo/api

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(補足) CrossOrigin 設定

ローカル環境で開発する際は、Angular から Web API アクセスを許可するために、クロスオリジン設定(@CrossOrigin)を行う必要があります。サンプルでは "http://localhost:4200" を設定していますが、お手元の環境に合わせて適時変更してください。

DemoAPIController.java

@CrossOrigin(origins = "http://localhost:4200")
public List<People> demoAPI(@RequestParam(value = "name", defaultValue = "World") String name) throws JsonMappingException, JsonProcessingException {
    
    People[] array = this.jsonMapper.readValue(this.JSON, People[].class);
    List<People> list = Arrays.asList(array);
    return list;
}

Angular のデータソースをインメモリ Web API から Java の Web API に変更

Java の Web API が起動できたら、Angular から接続しましょう。

インメモリ Web API から Java へ置き換え

まずは app.module で定義している InMemoryWebApiModule を削除します。この定義を削除しないと、常に Http のアクセス先がインメモリ Web API となってしまうため、Web API に接続できません。

app.module.ts

imports: [
  BrowserModule,
  AppRoutingModule,
  BrowserAnimationsModule,
  HttpClientModule,
  // InMemoryWebApiModule の定義をコメントアウト
  //InMemoryWebApiModule.forRoot(PeopleData),

次に、API の接続先 URL を Java の Web API の URL に置き換えます。

state\state.service.ts

// 接続先 URL を変更
//private readonly data$ = this.refreshToken$.pipe(
//  switchMap(() => this.http.get('/api/people')));
private readonly data$ = this.refreshToken$.pipe(
   switchMap(() => this.http.get('http://localhost:8080/demo/api')));

動作確認

以下の URL にアクセスし、Web API 経由で受け取ったデータが画面に表示できれば OK です。

http://localhost:8080/demo/api

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まとめ

本記事では、Angular サンプルアプリケーションのデータソースを、インメモリ Web API から、実際の Java の Web API に接続できるところまでを実施しました。

開発業務においても、フロントエンドおよびバックエンドを並行で開発する場合は、初めのうちはインメモリ Web API を活用、途中から Web API に置き換える。というのは、よくあるシナリオかなと思います。

Angular は、そういった開発事情を踏まえインメモリ Web API という仕組みが標準装備されているのが非常に便利ですね。

次回は、Angular の運用方法に着目した記事を予定していますので、ご興味がある方はご一読ください。

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