こんにちは!
テクニカルコンサルティングチームの古堅です。
本記事は Java デベロッパー向けの Angular 入門をテーマにした連載記事の 2 記事目となります。
- 本記事のゴール
- Angular のサンプルをダウンロード
- zipファイルを解凍
- ① npm install / 必要ライブラリのインストール / Java の Meven や、Gradle と同等
- ② ng serve / Angular の実行 / Java の Tomcat や GlassFish の起動と同等
- ③ (参考) ng build / パッケージ化 / Java の jar または war 化と同等
- (補足) Angular のインメモリ Web API について (開発時に役立つ仕組み)
- まとめ
- Ignite UI for Angular トライアル版を利用するには
- 開発全般に関するご相談はお任せください!
- 技術サポート・無料オンライン相談会をご利用ください
本記事のゴール
この記事では、Angular サンプルをダウンロードから実行までの流れを解説していきます。
以下、前回の記事です。
Angular のサンプルをダウンロード
以下のページからダウンロードできます。
サンプルの構成など、詳細については以下の記事をご参照ください。
zipファイルを解凍
ダウンロードすると "IgniteUI_Angular_Application_Template_Master_JP.zip" というファイルがダウンロードできます。
ファイルを解凍すると、以下のフォルダ構成になっております。
IgniteUI_Angular_Application_Template_Master_JP └─igniteui-angular-application-template-master
① npm install / 必要ライブラリのインストール / Java の Meven や、Gradle と同等
まずは、解凍した下記フォルダ igniteui-angular-application-template-master に移動しましょう。
cd igniteui-angular-application-template-master
下記の npm コマンドを実行してください。 (※npm をまだインストールしてない場合は、"npm が未インストールの場合"をご参照ください)
Angular アプリケーションに必要なライブラリを、依存関係が記載された package.json を元に、ノードパッケージ管理から取得します。
npm install
上記コマンドの実行が完了すると、必要なライブラリが node_modules フォルダに格納されます。
ライブラリの依存関係の管理について
Angular では、必要なライブラリの依存関係を、設定ファイル package.json で管理しています。
Java でいうところの、Maven であれば pom.xml 、Gradle であれば build.gradle と同等の設定ファイルとなります。
以下、package.json の一部中身を抜粋して記載しています。dependencies に、依存関係があるライブラリ名が記載されています。
{ "name": "app-template", "version": "0.0.0", "scripts": { "ng": "ng", "start": "ng serve", "build": "ng build", "test": "ng test", "lint": "ng lint", "e2e": "ng e2e", "build-serve": "node --max_old_space_size=8048 ./node_modules/@angular/cli/bin/ng serve" }, "private": true, "dependencies": { "@angular/animations": "~11.0.4", "@angular/common": "~11.0.4", "@angular/compiler": "~11.0.4", "@angular/core": "~11.0.4", "@angular/forms": "~11.0.4", "@angular/platform-browser": "~11.0.4", "@angular/platform-browser-dynamic": "~11.0.4", "@angular/router": "~11.0.4", "@types/hammerjs": "^2.0.36", "angular-in-memory-web-api": "^0.9.0", "hammerjs": "^2.0.8", "igniteui-angular": "^11.0.8", "igniteui-angular-charts": "^11.1.0", "igniteui-angular-core": "^11.1.0", "igniteui-angular-i18n": "^11.0.0", "jszip": "^3.1.5", "minireset.css": "~0.0.4", "resize-observer-polyfill": "^1.5.1", "rxjs": "~6.6.3", "tslib": "^2.0.0", "web-animations-js": "^2.3.2", "zone.js": "~0.10.2" },
npm が未インストールの場合
まだ npm がインストールされていない場合、下記のページを参考にインストールしてください。
② ng serve / Angular の実行 / Java の Tomcat や GlassFish の起動と同等
以下のコマンドで、アプリケーションを実行できます。
ng serve
無事、コマンドの実行が完了すると、既定のブラウザが立ち上がり、以下の URL にアクセスします。
ng serve コマンドの解説
ng serve コマンドは、Web サーバーの起動と、必要なリソースファイルの配置を行います。
Java で例えると、Tomcat や GlassFish の起動とリソースの配置と同じようなコマンドだと思ってください。
③ (参考) ng build / パッケージ化 / Java の jar または war 化と同等
最後に、ng build コマンドを紹介します。
このコマンドは、コード開発時にはあまり使われることはありませんが、Angular アプリケーションの実行に必要なファイル一式をパッケージ化してくれます。
ng build
Java で例えると、java -jar コマンドのようなものです。
運用する Web サーバーに配置する前に必要な手順となりますので、コード開発時には、あまり意識しなくても良いのですが、運用フェーズ以降は重要なコマンドなので「こういうコマンドがあったなー」と、頭の片隅にでも置いてもらえれば良いかなと思います。
(補足) Angular のインメモリ Web API について (開発時に役立つ仕組み)
本 Angular のサンプルで既に採用している仕組みの一つで、Angular の仕組みで インメモリ Web API という仕組みがあり、特にバックエンドの Web API がまだ出来ていない、開発途中のフェーズにおいて、非常に役に立ちます。
この仕組みを利用すると「あたかも WebAPI と通信しているようにインメモリでデータを管理」が出来ます、つまりバックエンドのモック化ですね。
以下、参考ドキュメント
インメモリ Web API は、Web API が完成したら置き換え
本シリーズは Angular と Java を組み合わせて動作することを目標にしていますので、最終的にインメモリ Web API を Java で作成したバックエンドの Web API と通信するよう置き換えます。
この手順について、次回以降 Java のサンプルを交えて紹介します。
まとめ
無事、サンプルを起動できましたでしょうか。
次回の記事では、本記事でも少し触れた インメモリ Web API を Java の WebAPI に置き換えて、実際に動作するところまで紹介したいと思います。
Ignite UI for Angular トライアル版を利用するには
インフラジスティックスでは充実した UI コンポーネントライブラリーを収録し、データリッチでレスポンシブなWebアプリケーションをより迅速に構築することを可能にする Ignite UI を開発しており、Angular 対応の Ignite UI for Angular もリリースしています。
Ignite UI for Angular はトライアル版での試用が可能です。
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