
こんにちは!ソリューションコンサルタントの田上です。
フロントエンド開発では、「UIコンポーネントを何で揃えるか?」はプロジェクトの品質や生産性に大きく影響しますよね。
- まずは 最低限のUIコンポーネントだけで軽く始めたい
- でも将来的には 高機能グリッドやチャートも必要になりそう
- コストを抑えてスタートしつつ、成長に合わせてアップグレードしたい
こんな開発チームの声に応えるべく、Infragistics の UI コンポーネント「Ignite UI」で オープンソースの無償コンポーネント群が提供されるようになりました。
本記事では、
- 無料で使える「オープンソース版」
- 高機能な「プレミアム版」
- 無償 → 有償へのスムーズなアップグレード方法
これらをまとめてご紹介します。
- 🔺デュアル方式のコンポーネント製品
- 🔺オープンソース版:無料で使えるコンポーネント(50+)
- 🔺プレミアム版:高機能なコンポーネント
- 🔺オープンソース対応:4つのフレームワーク
- 🔺MIT ライセンスとは?
- 🔺アップグレードガイド(無償版 → 有償版)
- 🔺サポートサービスの違い
- 比較表
- 🔺まとめ
🔺デュアル方式のコンポーネント製品

Ignite UI は現在、オープンソース(無償) と プレミアム(有償) の 2 つのラインで提供されています。
1. Open-Source Components(オープンソース版:無償)
- 部分的に無料で使えるコンポーネントが50種類以上
- MITライセンスでの提供
- カスタマイズ / フォーク / GitHub貢献も自由
2. Premium Components(プレミアム版:有償)
- 高度なデータグリッドやチャートなど、企業の業務システム向け
- ライセンス契約が必要
- 技術サポート(日本語)・優先対応あり
まずは無料で導入し、必要に応じてスムーズに有償版へ拡張できるように設計されています。
🔺オープンソース版:無料で使えるコンポーネント(50+)
オープンソース版では、毎日のUIでよく使う基本的なコンポーネントが提供されています。
主な無料コンポーネント Grid Lite / Accordion / Avatar / Badge / Button / Calendar / Checkbox / Chip / Combo / Date Picker / Snack Bar … などなど。
特徴まとめ
- 商用利用・本番利用OK(完全無料)
- 軽量アプリや小規模プロジェクトに最適
- 自由にカスタマイズ・フォーク可能
- ライセンス登録不要 → すぐ使える
大規模業務システム向けの“超高機能”を求めなければ、これだけで十分アプリが構築できます。
🔺プレミアム版:高機能なコンポーネント
一方、企業向けの“業務アプリ”では、より高度なUIが求められるケースが多いです。
主な有償コンポーネント Data Grid / Hierarchical Grid / Tree Grid / Pivot Grid Chart(大量データ・高性能) Dock Manager / Query Builder Maps / Excel / Spreadsheet 各種ゲージ(Bullet / Linear / Radial)
特徴まとめ
- 本番利用時は有償ライセンスが必須
- 大量データ・複雑UI・高速描画など、エンタープライズ向け性能
- ローカル評価・CI用途では“透かし付き”で利用可能
無料版でアプリを構築しながら、必要なタイミングで有償版へ切り替えるのが最も効率的です。
🔺オープンソース対応:4つのフレームワーク
Ignite UI は複数フレームワークに対応しており、すべてがオープンソースコンポーネントの利用が可能です。
どの技術スタックでも「無料で使い始められる」点が魅力です。
🔺MIT ライセンスとは?
オープンソースコンポーネントは MITライセンス で提供されています。
MIT = Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学) 世界でもっとも利用される“自由度の高い”ライセンスの一つです。
MITライセンスの安心ポイント
- 商用・非商用どちらでも利用可能
- 改変・再配布・フォークもOK
- 企業利用でも安心(OSSポリシーとの相性が良い)
- 義務はたった2つ ①著作権表示を残す ②MITライセンス文を添付
OSS導入が厳しい企業でも採用されやすいライセンスです。
🔺アップグレードガイド(無償版 → 有償版)

― どんなときに、オープンソース版(無償)では足りなくなるのか? ―
オープンソースの Ignite UI の大きな魅力は、無料のオープンソース版で始めて、必要になったタイミングで有償のプレミアム版に切り替えられる柔軟さです。しかし、実際のプロジェクトでは、「どの時点で有償版が必要になるの?」とよく質問されます。
そこで、この章では アップグレードが必要になる典型パターン を紹介します。
ケース1:データ件数が増えて、画面が重くなる(高性能へアップグレード)
無料のオープンソース版(Lite Grid)でも表形式のUIは作れますが、業務システムでは次のような要求が必ず発生します。
- 数万〜数十万件のデータを扱う
- 仮想化(Virtualization)で高速にスクロールしたい
- 複合条件フィルタリング
- Excel並みの操作性(列固定、グループ化、並べ替え、集計)
➡ このような場合に、無料のオープンソース版では性能不足になります。
プレミアムの Data Grid / Tree Grid / Pivot Grid はこの領域を得意としており、 企業システムで大量データを高速に動作させたい場合など、本格的なデータグリッドを実現できることが最大メリットです。
ケース2:本格的なデータグリッドが必要になる(高機能へアップグレード)
無料のオープンソース版には Grid Lite(軽量版グリッド) が含まれ、簡易な一覧表示や社内用の小規模ツールであれば十分に利用できます。しかし、業務アプリとしての “複雑度の高い、高度な機能を持つ DataGrid” が必要になった場合は、プレミアム(有償版)が必須になります。
- 大量データでも高速に動作させたい
- 列固定、グルーピング、集計などの “業務向け機能” が欲しい
- セル編集、階層表示、Excel エクスポートが必要
- SaaS や企業システムとして運用する
➡ “表を表示する” だけならオープンソース版、“業務アプリとしてグリッド機能を使う” ならプレミアム版が必要 というイメージになります。
ケース3:Excel 互換UI が求められる(有償版のUI部品を使いたい)
これは多くの企業システムで起きる要望です。
- Excel ライクなUIを画面上で直接編集したい(スプレッドシート)
- スプレッドシート上でセルの数式を扱いたい
- Excel の状態を保ったまま出力したい
➡ オープンソース版ではUI部品が提供されていないため、プレミアム版(Spreadsheet / Excel Engine) が必須です。
ケース4:複雑な画面レイアウト・操作性(有償版のUI部品を使いたい)
たとえば以下のような “エンタープライズ向けのUI部品”をアプリケーションに導入したい場合です。
- Dock Manager(ウィンドウを自由に配置)
- Query Builder(検索条件のGUI構築)
- Map(地図データ)
- 高度なツリー構造
➡ オープンソース版ではUI部品が提供されていないため、プレミアム版が必要になります。
ケース5:技術課題を解消するための “技術的なサポート” を得たい場合
オープンソース版は Discord コミュニティベースですが、コミュニティ内で会話をすることができても、必ず問題解決ができるとは限りません。
一方で、プレミアム版は Infragistics社の技術サポート という強力なサポート体制を得られる仕組みになっています。
Infragistics社の技術サポート(日本語)
- エラーコード、エラーログ調査
- UIの使い方のレクチャー
- サンプルコードの作成
- バグ対応の優先度
- 再現環境の提供(最新バージョンから3年のみ)
- アーキテクチャなどの相談
このような、プロジェクトの細部に関する技術的なサポートがあります。特に企業案件では、「プロジェクト進行中の技術的ブロッキングを回避すること」がプロジェクト成功のカギになります。このようなケースにおいて、有償版へ切り替えることが推奨されます。
🔺サポートサービスの違い

オープンソース版とプレミアム版ではサポート体制が異なります。特に「日本語サポートなし/あり」は日本市場のユーザーにとって、比較検討のポイントとなる場合が多く、高度なUIライブラリを使いこなすための外部リソースとして有効活用が検討されています。
オープンソース版の利用者
- 英語のサポートのみ(日本語サポートなし)
- Discord / GitHub のコミュニティに参加可能
- バグ発生時は優先対応(OSSとしての一般的な対応範囲)
プレミアム版の利用者
- 技術サポートへの質問が可能(日本語サポートあり + 回数制限なし)
- SaaS型の問い合わせシステムでトラッキング
- サンプルコードの提供、エラー調査など実務寄りの支援
- 全世界(8カ国)のお問合せデータベースによる蓄積されたノウハウ
- バグ発生時は最優先で対応
本格的な“業務利用”をご検討中であれば、プレミアム版の技術サポートは安心材料として大きな費用対効果を実現します。

比較表
オープンソース版とプレミアム版を比較してみましょう。下表を参考にどちらがプロジェクトに適しているかを判断することができます。
| 状況 | オープンソース版(無償) | プレミアム版(有償) |
|---|---|---|
| 小規模アプリの適合性 | ◎ | ◎ |
| 業務システムの適合性 | △ | ◎ |
| 大量データ・パフォーマンス速度 | △ | ◎ |
| UI部品の豊富さ、種類の数 | △ | ◎ |
| UI部品の機能面、カスタマイズ性 | ○ | ◎ |
| 課題解消・サポートの有無 | △ | ◎ |
まずは オープンソース版の無料コンポーネント(50+)から試せるため、社内の小規模ツールや評価用途でも導入しやすく、リスクなくスタートできます。また、プロジェクトの成長に応じて、高度なグリッドやチャートを備えたプレミアム版へシームレスにアップグレードできる点も魅力です。
🔺まとめ
- Infragistics の UI ライブラリが 部分的にオープンソース化されました
- 無料で 50+ のコンポーネントが利用でき、商用利用も可能
- より多くのフロントエンド開発者に、UIライブラリの魅力を届けたい
- プロジェクトの成長とともに 無償 → 有償 のスムーズな拡張ができます
Infragistics の UI ライブラリ Ignite UI は、これまで企業向けのプレミアム製品として提供してきましたが、今回のオープンソース化によって、より多くのフロントエンド開発者の方に気軽に使っていただけるようになりました。
「まずは無料で触ってみたい」「本番では信頼できるサポートを受けたい」――どちらのニーズにも応えられるデュアル方式のUIライブラリになったことで、これまで以上に柔軟な選択が可能になりました。
ぜひこの機会に、Ignite UI の UI コンポーネントをプロジェクトに取り入れ、より快適で効率的なフロントエンド開発を体験してみてください!
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