開発ローカル情報とは、インフラジスティックスが日々お客様と対話する中でよく耳にする、開発現場の小さな領域に限定したトピックを掘り下げて共有する特集です。
4月は、情報システム開発の現場で急速に導入が進む「開発支援AIツール」について、日本国内の情報システム開発会社200社を対象に調査した利用ランキングをご紹介します。
開発支援AIツールの利用状況:OpenAI基盤が上位
開発現場で利用されている開発支援AIツールのトップ3は以下の結果となりました:
- ChatGPT:45.0%
- GitHub Copilot:39.0%
- Microsoft Copilot:22.0%
注目すべきは、これら上位3製品がいずれもOpenAI社のLLM基盤を活用(またはデフォルト採用)している点です。また、「プログラミングに特化したツール(◼︎)」と「汎用的なAIツール(◼︎)」がどちらも高い割合で使われており、開発者が「チャットを用いてコードヒントを得るAI活用」と「IDEと密に連携するAI活用」の両方でAIを取り入れていることがわかります。
今後はMicrosoft社やGoogle社に続き、Anthropic社もClaude Codeを発表するなど、プログラミング特化AIツールの選択肢がさらに増えていくと予測されます。
AI活用の課題:意外にも「仕事を奪われる」より「法的リスク」が上位に
今回の調査で最も興味深かったのは、システム開発・構築におけるAI活用の課題として「AIに仕事を奪われる」という懸念よりも「AIが示すコードがGPL違反などを招く恐れ」を挙げる回答が多かった点です。
「AI活用によるGPL違反」の問題は、現時点ではまだ広く議論されていない課題ですが、今後システム開発・構築においてAIを本格的に活用していく上では極めて重要な検討点といえるでしょう。AI活用では、参照・生成されるコードの出所や権利関係を適切に管理し、AIによるコード提案を活用すべき場面と避けるべき場面を適切に判断することの重要性が高まっています。
AI活用に課題を抱える企業の共通点
興味深いことに、AIを活用したいにもかかわらず「利用中の開発ツールが対応していない」などの理由でAI導入に課題を抱えている情報システム開発会社では「ユーザ要件の変動」「納期」「テスト工程連携」の課題が特に顕著でした。
さらに詳細のレポートはこちらのプレスリリース原文をご覧ください。
👉UI/UX開発支援ツールを提供するインフラジスティックス・ジャパン、日本国内の情報システム開発会社を対象とした開発支援AIツール利用ランキングを発表
AI導入の実践例:ChatGPTで週報アプリ開発
利用率1位であった ChatGPT をアプリケーション開発に活用するウェビナーオンデマンドをご紹介します。
この動画では、ChatGPT(Azure OpenAI Service)とBlazorを活用し、「週報を文章で入力すると、内容を分析して活動日付/訪問者名/商談サマリをグリッド形式に一覧化する」アプリケーションを開発する60分間のライブデモを実施しています。
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