Ignite UI for Angular は修正や機能追加を継続して実施する継続的デリバリー (Continuous Delivery) を採用しており、非常に短いスパンでアップデートを実施しています。
セマンティック バージョンとは若干異なるバージョニングをこのエントリでは下記の Wiki を基に Ignite UI for Angular のバージョニングについて解説します。
GitHub – Ignite UI for Angular versioning
Ignite UI for Angularのバージョニング規約
Ignite UI for Angular のバージョンは下記の規約によってバージョンが設定されます。また、このバージョニングは 5.x.x 以降が対象となります。
<Angular Major>.<Major>.<Minor>
<Angular Major>
<Angular Major> は Ignite UI for Angular がサポートする Angular のバージョンを示しています。現在、Angular のメジャーバージョンが 5 となっているため、Ignite UI for Angular の最新バージョンも 5 から始まっています。Angular 6 がリリースされ、サポートが開始されると、Ignite UI for Angular のバージョンも 6 から始まります。
<Major>
<Major> は Ignite UI for Angular のメジャー バージョンを指し示します。このバージョンが上がる際には機能追加や重大な変更が含まれています。そのため、過去のバージョンとの互換性が失われている可能性があります。
例) Ignite UI for Angular 5.1.x と 5.2.x には互換性がない可能性があります。(5.2.0 リリースノート)
<Minor>
<Minor> はマイナー アップデートやパッチ更新を含み、過去の同じメジャー バージョンとの互換性を保つように実装されています。
ベータ版の場合
ベータ版には –beta が付与されているため、一目で判別できるようになっています。また、正式版のリリースまでより細かくリリースを行う場合があるため、<Patch> が付与されます。(例: 5.2.0-beta.0)
<Angular Major>.<Major>.<Minor>-beta.<Patch>
シナリオ
5.y.z → 6.y.z : サポートする Angular のバージョンが変更された。重大な変更が含まれる可能性がある
x.1.z → x.2.z : Ignite UI for Angular の機能追加、向上が行われた。重大な変更が含まれる可能性がある
x.y.1 → x.y.2 : Ignite UI for Angular のマイナー更新、あるいはパッチ修正が行われた。y というメジャーバージョン内では互換性が保たれている。
x.y.z-beta.0 : x.y.z のベータ版。バージョン x.y.z が後日リリースされる。
通常のセマンティック バージョニングとは少し異なりますのでご注意を!