こんにちは、インフジスティックス・ジャパンです。
Infragistics Ultimate 2021 Vol.2 のリリースをお知らせいたします。各開発プラットフォーム向けの機能アップデートなどを行い、引き続き高速なグリッドやチャートコンポーネントをはじめとしたツールによって、開発者様の生産性向上をサポートします。Windows Forms や WPF に関しては、全てのコントロールの .NET 6 サポートと、Visual Studio のデザイナー対応のアップデートを行なっています。
Infragistics Ultimate 2021 Vol.2 の大きな柱は以下の3つです。
- App Builder に関して - Design to Code を実現するウェブアプリケーション開発の WYSIWYG エディタ
- Blazor, Angular, React, Web Components に関するアップデート
- .NET 対応製品における .NET 6 サポート
それぞれ詳細をご紹介します。
- App Builder によるデザインと開発の高速化
- 新しいコントロールの追加など、Blazor アップデート!
- Web Components アップデートと新たなコントロール
- React アップデートと新たなコントロール
- デスクトップ WPF & Windows Forms
- まとめ
App Builder によるデザインと開発の高速化
App Builder(アップビルダー)は業界初のウェブベース WYSIWYG IDEを備えた、Design to Code を実現するプラットフォームです。App Builder は、VB6 のようにドラッグ&ドロップの操作感で、モダンウェブに対応した画面構築やフローを実装すると同時に、デザイナーと開発者のコラボレーションを向上させ、UIやUXのバグを排除します。
App Builder は以下のような機能を提供します...
- Visual Studio, Sketch, Figma, Adobe XD のように使い慣れたツールと同じように操作できるウェブベースのIDE
- ツールボックスのUIコンポーネントは Ignite UI の Angular や Blazor のコンポーネントにマッピングされており、高機能なUIを組み込んだアプリケーションを作成できます
- コンポーネントの設定とデータ・バインディングを行うプロパティエディタ
- ページの階層構造の管理が可能で、ページのルーティング設定が可能です
- データソースの選択肢として、REST への接続や JSON ファイルのアップロードを行うことができます
- ビルトインのテーマと、カスタマイズ可能なテーマによって配色などのデザイン要求に対応可能です
App Builder の実際のデザイン画面は以下のようになります。
Blazor をサポート!
Infragistics Ultimate 2021 Vol.2 における .NET開発者にとっての最大のリリースは、App Builder の Blazor サポートです。今後 Blazor によるウェブ開発を新たに検討している .NET開発者の皆さんは、是非一度 App Builder による Blazor のコード生成をお試しください。我々がこれまでに出荷したソフトウェアの中で、 .NET開発者にとって最もインパクトのあるソフトウェアです。 App Builder によって、簡単なドラッグ&ドロップの操作で様々な Blazor UI を作成することができ、ワンクリックで制作準備の整った状態の Razor、C#、CSS のコードを取得することができます。
App Builder についてご興味がありましたら、お気軽にこちらよりご連絡ください。デモなどお見せしながら詳細をご説明させていただくことが可能です。また、トライアル利用でお試しいただくことも可能です。
新しいコントロールの追加など、Blazor アップデート!
Ignite UI for Blazor 21.2 では .NET 6 のサポートを行なっているため、.NET 6 における Blazor の改善点(ホットリロード、強化されたデバッグ機能、WASMの軽量化など)を利用いただけます。
また、データグリッドの新機能、そして多くの新コントロールを追加しました。以下サマリーです。
Blazor グリッドの新機能
- グループ化機能の強化
- 固定化されたフィルター行の表示
- セルマージ機能
- グリッドレイアウトの保存、読み込み機能
Blazor 新コントロール
- Avatar
- Badge
- Button
- Link button
- Calendar
- Card
- Checkbox
- Form
- Icon
- Icon button
- Input
- List
- Navigation bar
- Navigation drawer
- Radio Button
- Radio Group
- Ripple
- Slider
- Switch
以下の App Builder の例では、サンプルの People App と Razor コードをプレビューとして表示しています。
我々はさらにデータグリッドの機能をはじめ、Blazor コントロールの強化を続けます。ゴールは、モダンなウェブ開発における最も充実したUIコントロールセットである Ignite UI for Angular と100%同じ水準まで強化を行うことです。それは .NET開発者の皆さんが Blazor に移行する準備ができたときに、必要なUIコントロールが全て揃った状態にする必要があるためです。UIコントロールに関しては、すべて App Builder にも含まれているので、アプリのデザインを WYSIWYG で作成し、Blazor コードして出力することで、App Builder の機能をフル活用していただけます。
Angular 13 アップデートと新たなコントロール
Ignite UI for Angular は、Continuous Delivery によって頻繁に機能改善などが行われています。例えば以下のようなものです。
- グリッドにおいて、条件によって行のスタイリングを変更する機能
- ドックマネージャーのスタイルの拡張性を向上
- グリッドにおける新規行追加の追加位置をグリッドの最上段に設定できるよう改善
- 複数行ヘッダー及び固定化した行の状態を保ったまま、グリッドからエクセルファイルにエクスポート可能に
- 階層化されていないデータであってもツリーグリッド上で階層化できるようなグループ化機能
- 19の言語に対応してローカライズ
また、以下のように、e-Commerce アプリなどのステップバイステップのプロセスを表示することが可能なステッパーコンポーネントなど、新コントロールも追加しています。
アップデートの詳細に関してこちらの記事もご参照いただけます。
Web Components アップデートと新たなコントロール
Web Components は、フレームワークに依存しない Web の未来を担うものです。すべての主要なブラウザでサポートされ、モダンなウェブアプリケーションを構築するために必要なすべてのパワーと柔軟性を備えた Web Components は、フレームワークが固まっていない場合や、次のプロジェクトでフレームワークのロックインを避けたい場合に最適な選択肢です。21.2 の Ignite UI for Web Components には、Blazor と同じ新機能、新コントロールが追加されています。
以下はサマリーです。
Web Components グリッドの新機能
- グループ化機能の強化
- 固定化されたフィルター行の表示
- セルマージ機能
- グリッドレイアウトの保存、読み込み機能
Web Components 新コントロール
- Avatar
- Badge
- Button
- Link button
- Calendar
- Card
- Checkbox
- Form
- Icon
- Icon button
- Input
- List
- Navigation bar
- Navigation drawer
- Radio Button
- Radio Group
- Ripple
- Switch
以下は Igntie UI for Web Components を組み込んだ Electron アプリケーションのサンプルの挙動です。複数ペインを制御できるドックマネージャーのレイアウト機能がフル活用された例です。
Blazor と同じく、Web Components も Ignite UI for Angular と同じ水準の機能、コントロール数にするために開発を続けています。さらに私たちは App Builder の出力コードとして、Web Components のサポートを行い、Web Components を利用したアプリケーションの開発を今よりも10倍高速化する予定です。
React アップデートと新たなコントロール
React に関しても Blazor や Web Components と同じく、データグリッドの機能拡張が行われました。
React グリッドの新機能
- グループ化機能の強化
- 固定化されたフィルター行の表示
- セルマージ機能
- グリッドレイアウトの保存、読み込み機能
次のターゲットとしては今回 Blazor や Web Compoents に追加したコントロールを React でもサポートすることです。また、Ignite UI for Angular と同水準のUIセットまで拡充、App Builder でのコード生成サポートが今後の予定です。
デスクトップ WPF & Windows Forms
Windows Forms と WPF は現在も世界中で利用されているエンタープライズアプリケーションの開発プラットフォームです。今回のアップデートでは、数十個ものチャートや地理的マップの改善、Visual Studio 2022 における .NET 6 のデザイナー対応のアップデートなどが含まれています。
以下は簡単なリストです。
- Visual Studio 2022 の WPF, Windows Forms のデザイナー対応
- Windows Forms のアップデート
- WPF のアップデート
まとめ
今回ご紹介した最新 v21.2 についてのご不明点、利用方法、アップグレード方法、より詳細なご説明、今後のロードマップやその他気になる点などございましたらお気軽にこちらよりご連絡ください。弊社の技術支援チームがサポートさせていただきます。