(原文:Casey McGuigan/翻訳:インフラジスティックス・ジャパン)
組み込み型アナリティクスへのニーズや話題は毎年増え続けていますが、組み込み型アナリティクスとは実際どのような物なのでしょうか。
組み込み型アナリティクスとは、リアルタイムかつインタラクティブで可視化されたデータと、ビジネスインテリジェンス機能を業務アプリケーションの中にもたらすものです。この組み込み型アナリティクスはビジネスユーザーにとって非常に扱いやすく、状況に沿った分析を行うことができるのです。
組み込み型アナリティクスがあなたのビジネスモデルにもたらす4つのメリットは以下になります。
- データ主導の社内文化と意思決定
- 生産性の向上
- 競争力の向上
- 収益の増加
データ主導の社内文化と意思決定
日々の業務で、ユーザーが必要とする情報をタイムリーに提供できるようになると、データを重視する社内文化が醸成され、分析的に物事を考える習慣が身についてきます。ユーザー各自がその時々に利用可能な情報、あるいは画面に表示されている情報に基づき状況に沿った分析をすれば、より早く最適な意思決定ができできるようになります。
そして意思決定の重要性が理解できるようになると、人は意思決定することに自信を持つ傾向にあります。データは直感よりも正当かつ堅実であり、主観的な意思決定を排除できるのです。とはいえ、データをもとに意思決定をしているからといって、その決定が常に正しいとは限りません。継続してデータの数値を計測・モニターし、それぞれの決断にあてはめていくことが重要です。
透明化されたデータを使用して組織内の意思決定を促していけば、チーム全体に信頼と自信が広がります。組み込み型アナリティクスを利用することでビジネスの目標を共有し、社員がデータを使用してビジネスの目標を達成できるようになり、最終的には収益という形で組織に価値をもたらすことが証明されています。
生産性の向上
組み込み型アナリティクスを使用すると、前後関係を把握したうえでデータを確認できるため、ユーザーが複数のアプリケーションを行き来する必要がなくなり、重要なタスクに集中して時間を費やすことができます。データにもすばやくアクセスできるので、最短距離で必要な情報を得ることができます。
競争力の向上
組み込み型アナリティクスの最大の利点の一つに、ソフトウェアプロバイダーとエンドユーザーの両方の競争力を高められることが挙げられます。例えば以下のようなものです:
- ユーザーがアプリケーション内でデータへのアクセスやダッシュボードの作成を行う際のモダンなアプリエクスペリエンス。
- データからトレンドを導き出すことができ、競合他社の一歩先を行くことができれば、市場と顧客をより深く理解できます。
- 組み込み型アナリティクスにより、ユーザーが別のソースに移動することなく、より多くのデータポイントがユーザーに提供されるため、ユーザーはあなたのアプリ内でより多くの時間を使うようになります。
- ユーザーに関するより多くのデータを収集すると、組み込み型アナリティクスを導入したアプリは「より手放せないもの」になっていきます。アプリには時間の経過とともに収集されたユーザーにとって役立つ情報が含まれているため、ユーザーが別のアプリに切り替える可能性は低くなります。これにより、ユーザーの顧客満足度が向上します。
収益の増加
その結果、顧客満足度、アプリケーションの使用率を高め、データに基づいてより適切で迅速な意思決定を行う能力を顧客に提供することで、収益が増加します。組み込み型アナリティクスは、次の方法で顧客維持率を改善し、ビジネスを成長させるのに役立ちます。
-顧客満足度向上による口コミの増加
-潜在的な顧客へのリーチ拡大による、より多くのユーザーへの訴求
-より多くの洞察とデータを収集し、顧客離れの原因を分析し削減
組み込み型アナリティクスを使用してより多くの顧客を獲得する方法の詳細については、動画をご覧ください。(英語)