昨晩(というか、本日未明)、Microsoft Connect (); が開催されました!私は夢の中でしたが、日本からご覧になったかたが多かった模様です。
その中でも、.NET Core 3 Preview 1がリリースされたというニュースとインフラジスティックスのWPFコントロールについて取り上げてみたいと思います。
.NET Core 3 Preview 1
Announcing .NET Core 3 Preview 1 and Open Sourcing Windows Desktop Frameworks
.NET Core 3では、Windowsデスクトップ向けのフレームワークである、Windows FormsやWPFがサポートされることになります。(注:MacOSなどで動くというわけではありません)
このため、Windows FormsやWPFでEntity Framework 6や、.NET Core 3に含まれるさまざまな新機能を利用することができます。
個人的には、Windows以外で上記のフレームワークを完全には動作させる・サポートするのは難しいのではないかなー?と思っていますが、もしかしたら将来的には可能になるのかもしれません。現時点では、.NET Coreを用いてWindowsデスクトップアプリを作れると考えておいた方が良いでしょう。
さらに、Windows Forms、WPF、WinUIがオープンソース化されました。どんな実装になっているのかとても興味深々ですね!
インフラジスティックスコントロールと.NET Core3
さて、インフラジスティックスは10年以上WPFに対応するUIコントロールを提供してきました。.NET Core 3の正式リリースを待ったうえで我々のコントロールもWPF・Windows Forms共にサポートを開始する予定です。
また、先月、XAML製品のプロダクトオーナーである、Brian Lagunasから下記のエントリが公開されていますが、既存のインフラジスティックスWPFコントロールを.NET Core 3で動作させるということも確認しています。
Brian Lagunas - Building .NET Core 3 Apps with Infragistics Ultimate UI for WPF
.NET Core 3 WPFアプリ上でxamBusyIndicatorと、xamDiagramを動作させた模様
デザイナーがサポートされていない、あるいはビルド時にエラーになってしまうなど既知の問題もあるようですが、.NET Core 3側、弊社コントロール側の修正が今後行われていくことになります。
IGOutlook on .NET Core 3
我々は、WPF対応UIコントロールをはじめとして多くのサンプルアプリケーションをご用意していますが、その中でもリボン、グリッド、カード、ツリー、スケジュールなど数多くのコントロールを利用しOutlookを模したサンプル、IGOutlookをご用意しています。
このIGOutlookを.NET Core 3に実験的に対応させたソースコードがGitHub上で公開されています。
GitHub – Infragistics/IgOutlook-NetCore3
次の手順でローカル環境で動かすことができました。試してみたいという方はぜひ
- .NET Core 3 SDK (Preview) をインストール
- VS2017を使っていたので、最新に更新したのち、オプションのプロジェクトおよびソリューションから [.NET Core SDKのプレビューを使用する]にチェック。
これを入れないとプロジェクトが読み込めませんでした。 - GitHubからソースをダウンロード・VSで開く
- ソリューションを開き、Nugetパッケージの復元を実施
インフラジスティックスWPFコントロールについてはNuGetパッケージを使用しているため、こちらのドキュメントを基にプライベートNuGetフィードを設定 (注:プライベートNuGetフィードへのアクセスには製品サブスクリプションを持っている必要があります。ここらへん何とかならんかな?)
Infragistics NuGetパッケージソース - ソリューション全体をビルドし、IGOutlookプロジェクトを実行
日本語化されていました。Brianは日本語を勉強しているとのことだったので自分で日本語化したんでしょうか?
今後も.NET Core 3関連については情報を出していこうと思いますのでご期待ください!