こんにちは!ソリューションコンサルタントの田上です。
プライオリティサポート(※以下、PS)の導入を検討する際、多くの企業が直面するのが社内承認プロセスの壁です。特に、予算に関する制約や決済に必要な手続きが複雑であるため、PSの導入が後回しにされがちです。
しかし、PSがもたらす利益を理解し、その価値を社内で効果的に伝えることができれば、プロジェクトの成功率を大きく高めることができます。本記事では、PSの導入をスムーズに進めるための重要なポイントと具体的なメリットを詳しく解説します。
- 前提:プライオリティサポートとは?
- 第1章:PSの導入をおすすめするケース事例のご紹介
- 第2章: プライオリティサポート早期導入のメリット
- 第3章: 旧製品を使用している場合のプライオリティサポートの活用法
- 第4章: 社内承認プロセスを突破するためのヒント
- まとめ
- プライオリティサポートを導入しよう!
前提:プライオリティサポートとは?
プライオリティサポート(※以下、PS) は、スタンダードサポートに加えて、以下のような追加サービスを提供するサポートプランです。
- 1営業日以内のフォローアップ応答
- 電話およびチャットによる技術サポート
- フロントエンドUI開発プラットフォーム(ASP.NET, Angular, Reactなど)に関する質問対応
- 旧製品の提供
- プライベートビルド(不具合修正用の暫定ビルド)の提供
より迅速で充実したサポートが必要な開発チーム向けのサービスです。
第1章:PSの導入をおすすめするケース事例のご紹介
プライオリティサポート(PS)は、追加で費用がかかることから導入を敬遠されることもありますが、うまく活用することで費用以上の効果を発揮します。下記のようなケースでは、PSの導入が非常にメリットが大きいため、費用対効果をもう一度検討すべきでしょう。
ケース1:新規プロジェクト発足するとき
新しいプロジェクトの立ち上げは、開発チームにとって大きな負担(UIライブラリへの理解、導入コスト、教育コスト)がかかる時期です。特に新しい技術やフレームワークを採用する場合、初期段階でのトラブルや技術的な不明点が多数発生することが予想されます。
PSの技術サポートを活用することで、 技術的な問題を早期に解決し、スムーズなプロジェクトスタートを切ることができます。これにより、リソースの無駄を省き、効率的に進行することが可能です。
ケース2:スケジュールがタイトなとき
短期間で結果を出さなければならないプロジェクトでは、スピード感が求められます。PSを導入することで優先対応が可能になり、 専任のサポートチームがスピーディに対応してくれるため、タイトなスケジュールにも対応可能です。これにより、デッドラインを守りつつ、プロジェクトを成功に導くことができます。
ケース3:開発者メンバー数が多いとき
開発者のメンバー数が多い場合、PSの技術サポートは特に有効です。多くの開発者が関わる大規模プロジェクトでは、技術的な問題が同時多発的に発生することがよくあります。各メンバーが抱える問題に対して迅速に対応し、プロジェクト全体の進行をスムーズに保つためには、効率的なサポート体制が欠かせません。
また、複数ライセンスでプライオリティサポートをお持ちの場合に限り、ライセンス所有者さまが所属するグループメールアドレスでのお問合せも可能です。チーム内での円滑な情報共有により、全体の生産性を向上させることができます。
ケース4:技術力や人的リソースが不足しているとき
プロジェクトによっては、ジュニアデベロッパーのように技術習得を始めたばかりのエンジニアが多いメンバー構成の場合や、社内の技術者の空き要員が少ない場合など、人的リソースが不足することがあります。このようなケースにおいて、難易度の高い技術課題に直面すると、自力での解決が難しいケースもあります。
PSを活用することで、技術不足を補うための必要な技術サポートをすぐに受けられ、社内の技術力とリソース不足を補完することが可能です。これにより、プロジェクトの遅延を防ぎ、スムーズに進行できます。
ケース5:外部ベンダーへ依頼するとき
システムの開発を外部ベンダーに委託している方も多いのではないでしょうか。外部ベンダーは人的リソースの解消と、安定した技術力を提供してくれる有難い存在です。一方で、発注先のベンダーがインフラジスティックス製品の全てにおいて精通していることは少なく、使用方法を理解できていないことも十分に考えられます。
このような場合に、開発スピードが遅くなってしまい、結果的に外部発注費用が膨らんでしまうことも多く、プロジェクトマネージャーは外部発注先の提示価格をそのまま飲み込んでいるプロジェクトも見受けられます。プライオリティサポートは外部ベンダーへの発注費用と比較すると、非常に小さな投資金額です。
外部ベンダーへの発注費用を先に計画してしまうのではなく、プライオリティサポート(PS)の費用対効果に基づく計画を先に考えるようにしましょう。そうすることで、PSと外部ベンダーへの発注費用をバランスよく構成することができます。
ケース6:バージョンアップが必要なとき
バージョンアップには、UI製品だけでなく、他のフレームワークのバージョンアップも関与してきます。新しいバージョンに移行する際は、頻発するエラーや不具合といったトラブルに見舞われることが多く、迅速に対処する必要があります。こうした状況において、PSを導入することでプロジェクトの進行をスムーズにすることができます。
UI部品以外のフレームワークやサードパーティー製のソフトウェアとのバージョン依存関係についても、技術サポートを得ながら、少しずつ慎重にバージョンアップすることができます。ブロッキング中の難しい問題の解消ができるため、費用対効果の面においても非常に優れています。
第2章: プライオリティサポート早期導入のメリット
まずは無料の技術サポートで様子を見ながら、後からプライオリティサポート(PS)を追加する形を検討している方もいらっしゃるかと思います。
一方で、PSの早期導入には大きなメリットがあることを知らない方も多数いらっしゃいます。後からの損失につながらないためにも、PSを早期に導入するメリットをご紹介します。
「検証期間の短縮」で全体工数を抑える
プロジェクトの初期段階で、社内検証を行う期間は非常に重要です。この社内検証のフェーズにコストメリットを優先して無料サポートを選択したいとお考えのユーザー様もいらっしゃいます。
しかし、「無料サポートはスピードがでない」ことを失念しているケースがあります。検証期間が長引いてしまうことで、全体の開発工数が増えてしまうリスクを見落としているパターンです。
PSを早期に導入することで、検証段階で発生する疑問や問題に迅速に対応でき、結果として「検証期間が短く済んだ」としたらどうでしょうか?
低コストでの時間短縮が実現できれば、プロジェクト全体のコスト削減ができ、スケジュールの進行も前倒しでスムーズに進めることができるでしょう。
チャットや電話サポートで業務効率を最大化
これまでにメールを代表としたテキストベースでのお問合せが中心となり、サポートの対応待ちで時間が無駄になったご経験はありませんか?
PSではチャットサポートの他、電話サポートも利用することができるので、テキストのやり取りだけでは得られない応答スピードを手に入れることができます。その結果、文字を起こす時間と労力を削減して、口語的なコミュニケーションを行うことができ、問題について早期解決へ導くことができます。
また、無料サポートでは、質問を明確に整理し、具体的にする必要がありますが、PSならば気軽に粒度の粗い質問でも相談可能です。これにより、特に質問が多くなりがちなプロジェクトでは、QA対応の工数削減につながります。
小さな投資で大きなリスクを回避
年間6万円(月額5,000円)のPSのコストは、一見すると追加の投資に見えるかもしれません。
あなたがプロジェクトマネージャーだった場合に、「プロジェクト予算やコストを低く抑える」という責任を負っていると思います。その際に目の前の「プライオリティサポート代金(6万円)を低く抑える」という判断をしてしまうことはプロジェクトの失敗につながるリスクがあることを認識しましょう。
インフラジスティックスの考える本来のプライオリティサポートの存在意義は「追加投資(オプションプラン)」という意味合いからは大きく異なるものです。プライオリティサポートの存在意義は「無駄なコストの抑制」になります。
無駄なコストは下記一例を見て頂けると理解できるでしょう。
- 解決が難しい課題にかかった「調査時間の工数」
- 開発メンバーの技術力が低く、教育するまでにかかった「教育時間の工数」
- 担当者引継ぎが、不十分であったため「技術損失を補う工数」
- トラブル対応に見舞われ、発生した「コミュニケーションの工数」
プロジェクト進行中は様々な予期せぬイベントが発生するものです。上記のようなシステムトラブルでの工数の増大やスケジュール遅延による損失を考慮すれば、PSは非常にコストパフォーマンスの高い投資となります。
トラブルが発生してから対応するよりも、事前にPSを導入することで、問題を最短で解決し、プロジェクトの予算を守ることができるのです。
初心者やジュニアデベロッパーにも有効
PSは特に、初めて技術サポートを利用する方やジュニアデベロッパーにとって大きなメリットがあります。質問数が増えやすく、フレームワーク全般に関する幅広い質問が出てくる傾向があるため、PSのサポートが有効です。
次章では、具体的なシナリオを通して、PSがプロジェクト全体に与える影響と、導入後に得られる安心感についてさらに掘り下げていきます。
第3章: 旧製品を使用している場合のプライオリティサポートの活用法
プロジェクトで旧製品を使用している場合、再開発や最新化に向けたバージョンアップにおいて、旧製品の継続的な利用が求められることがあります。このような場合、プライオリティサポート(PS)が非常に有用です。
バージョンアップのノウハウ
弊社の技術サポートチームは、バージョンアップに関する豊富なノウハウを蓄積しています。これにより、小さなエラーが発生した際にも迅速に解決方法を提供することが可能です。旧製品の利用に際しても、サポートを受けることでスムーズにバージョンアップを進めることができます。
サポートポリシーの確認
プライオリティサポートの詳細については、以下のリンクをご確認ください。特に「サポートレベルについて」セクションでは、旧製品に関する情報が記載されています。
ここでは、旧製品の利用希望者に対し、1契約につき1旧製品を提供する旨が明記されています。ただし、サポート期間が終了している旧製品については、製品の提供のみとなり、サポートは行われませんのでご注意ください。
第4章: 社内承認プロセスを突破するためのヒント
現在、プライオリティサポート(PS)の導入をご検討中の皆様の中には、社内での承認プロセスに悩まれている方も多いのではないでしょうか。特に、社内での決済が必要な際に、一定の金額(例:20万円)を超えてしまうと、承認が難しくなることがよくあります。
しかし、PSは、皆様のプロジェクトにおいて「技術サポート(外部リソースの活用)」という非常に重要な役割を果たすことができるため、その導入をスムーズに進めるためのアプローチを考えることが大切です。
プロジェクトの終了日を確認する
まず、皆様のプロジェクトの終了日から逆算して考えて行くことが良いアプローチになります。プロジェクト全体の期間が短い場合、PSの導入によって問題発生時に迅速な対応が可能となり、スムーズな進行をサポートすることが可能です。期限が迫っている時こそ、プライオリティサポートの価値と導入方法を見直していくことが大切です。
社内承認プロセスの金額上限を確認する
社内での承認に必要な金額の上限が設定されていることがあるかと思います。もし、その上限を超える場合でも、PSがどれほど重要かを明確に説明することで、承認を得やすくなります。注文を分割して請求書を作成することも可能です。
詳しくは営業部までお問合せください。
まとめ
プライオリティサポート(PS)は少しの追加投資でリスクを低減し、業務効率を最大化できる、コストパフォーマンスの高いサポートサービスです。どのサポートにすればいいかお悩みの方は、目の前のコストだけでなく、導入しなかった場合にかかるコストとも比較してみてください。
円滑なプロジェクトの進行には利用する製品のサポートも重要な要素です。プロジェクトの成功のためにも、導入する製品だけでなくサポートの内容にも焦点を当て検討してみてくださいね。
プライオリティサポートを導入しよう!
このブログ記事では、プライオリティサポート(PS)のメリットについて詳しく解説しました。
プライオリティサポートを受けることで、開発の疑問や課題に迅速に対応でき、プロジェクトの成功に大きく貢献することが期待されます。
- 「プライオリティサポートの詳細をもっと聞きたい」
- 「自分たちのプロジェクトにはどのサポートが最適か相談したい」
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