
こんにちは、Infragistics ソリューションコンサルタントの田上です。
最近、「ChatGPTやClaudeでコードを自動生成しているけれど、UIのデザインは思ったように作れない」という声を、現場のエンジニアやDX推進担当の方からよくいただきます。
確かに、AIは短時間でコードを作ってくれますが、複雑な業務アプリケーション向けのUIになると、まだ課題が残ります。
- デザインは出てきても、部品の配置や構造が業務向けに最適化されていない
- 社内標準UIやフレームワーク仕様に合わせるのに時間がかかる
- グリッドやチャートのような高度なコンポーネントは、使い方や設定をAIに理解させるのが難しい
そこで今回は、App Builder のAI機能で「複雑なタブ構成のページ」を、わずか5分で生成する方法をご紹介します。
- 1. App Builder AI とは
- 2. プロンプト入力のポイント
- 3. 実際に入力したプロンプト
- 4. 生成結果
- 5. APIをセットしよう
- 6. Webアプリケーション全体をコード自動生成しよう
- 7. まとめ
1. App Builder AI とは
App Builder AI は、Infragistics が提供する法人向けBtoB業務アプリのUI作成に特化したAI機能です。従来のコード生成AIでは、デザインは生成されても「業務アプリ向けに最適化されたレイアウト」や「複雑なタブUI」を短時間で作ることは難しいケースが多くありました。
App Builder AI の特徴は以下の通りです。
プロンプトベースでビューを生成
自然言語で要件を入力するだけで、AIが適切なコンポーネントを自動配置します。英語で正式名称を指定することで、Grid、TreeGrid、Accordion、Financial Chart などの高度な部品も正確に配置可能です。

BtoB業務画面に最適化
マーケティングサイトのような装飾重視ではなく、社員ポータルや業務管理画面など、日常業務で使いやすいUIを短時間で作成できます。
「AIはコードを書けるけれど、業務UIの最適化はまだ難しい」という課題を持つ開発者やDX担当者にとって、App Builder AI は最適な解決策となります。


2. プロンプト入力のポイント
App Builder AI機能を使いこなすための「プロンプト入力のポイント」をご紹介します。
- コンポーネント名は英語の正式名称で書く
- 例:Grid, TreeGrid, Accordion, ColumnLayout, Financial Chart, Pie Chart
- 利用する想定ユーザーを冒頭に書く
- 例:「社員ポータルを利用する営業担当者」
- デスクトップ向けかモバイル向けか明記する
- アイコンが必要な箇所にアイコン画像と書く
- App Builderが適切なアイコンを自動設定してくれます。
- GridやChartのUI部品だけ配置されるので、API連携は後から手動で設定する
- API連携はプロンプトに書いても自動では反映されません。
- 美麗なマーケティングサイト向けではなく、業務アプリ向けUI画面を想定
App Builder AI はBtoB法人向けのシンプルで機能的な業務画面が得意です。
それでは早速、実際にプロンプトを入力してみましょう。
3. 実際に入力したプロンプト
以下が、今回App Builder AIに入力したプロンプト全文です。
タブ管理された社員ポータルページを、モダンでクリーンかつプロフェッショナルなUIデザインで作成してください。
■利用する想定
- デスクトップ向け
- 想定されるユーザー:社員ポータルを利用する営業担当者
■主要なユーザータスク(タブメニュー)
- ホーム
- 取引
- 申請
- レポート
- 設定
■タブメニュー内のページレイアウト
- ホームタブ
- 左レイアウト
- Card コンポーネント、プロフィール(プロフィールアイコン、名前、部門名、役職名、アバター画像)
- 右レイアウト①
- Accordion コンポーネント
- ColumnLayout
- title = A製品のリリース情報
- List = プロフィールアイコン、リリースタイトル名、リリース情報、書き込みボタン
- Accordion コンポーネント
- ColumnLayout
- title = B製品のリリース情報
- List = プロフィールアイコン、リリースタイトル名、リリース情報、書き込みボタン
- 右レイアウト②
- カレンダー(上部)
- Calendar コンポーネント
- 定期リリース情報(下部)
- 取引タブ
- 内部タブ1:取引データ
- Grid のData設定に「Northwind Swagger」の「/Orders」をセットする
- 内部タブ2:詳細データ
- Tree Grid のData設定に「Northwind Swagger」の「/Employees/GetEmployeesWithSkip.items」をセットする
- 内部タブ3:新規データ
- Grid のData設定に「Northwind Swagger」の「/Categories」をセットする
- 申請タブ
- 中央レイアウト ColumnLayout マージン 20px
- 入力テキストフォーム
- 顧客情報
- 顧客名
- 代表者名
- 郵便番号、郵便番号検索ボタン
- 住所1(都道府県)、住所2(市区町村)、住所3(マンション・番地)
- 電話番号1
- 電話番号2
- 電話番号3
- 保存ボタン
- キャンセルボタン
- レポートタブ
- 内部タブ1
- Category Chart のData設定に「Financial」の「/Global Electricity Demand」をセットする
- 内部タブ2
- Financial Chart のData設定に「Financial」の「/Sales」をセットする
- 内部タブ3
- Pie Chart のData設定に「Financial」の「/Box Office Revenue」をセットする
- 設定タブ
- (左レイアウト)メニューリスト名
- (適したアイコン画像)+プロファイル
- (適したアイコン画像)+プライバシー、検索、サービス
- (適したアイコン画像)+外観
- (適したアイコン画像)+共有、コピーとして貼り付け
- (適したアイコン画像)+システムとパフォーマンス
- (適したアイコン画像)+アクセシビリティ
- (右レイアウト)プロファイル
- アバター画像
- プロフィール編集ボタン(アイコン画像)
- プロフィール削除ボタン(アイコン画像)
- サインアウトボタン
4. 生成結果
生成されたUIは、以下のような構造になりました。
- タブメニュー:ホーム / 取引 / 申請 / レポート / 設定
- 各タブ内:Grid, TreeGrid, Accordion, Chart, Calendar などが配置(空白に見えるが配置されている)
- 設定タブ:アイコン画像付きのメニューリスト+プロフィール編集UI
「プロンプト入力されたテキスト情報」と比較すると「概ね指示通り」だと言えます。 デザインレイアウトに関する業務アプリの基本形がそのまま生成されています。
指示には80%ほど忠実なことが分かりますので、ゼロからスクラッチデザインする作業工程と比較すると、数分で結果を得られたことになります。
5. APIをセットしよう
先ほどのプロンプトでは、API連携の指示などは無視されており、後続の作業でAPI連携を行う必要がありました。App Builderは、UI部品に対してAPI連携ができますので、早速セットしていきましょう。
5-1. Grid へ Get API を連携する
画面右側のプロパティから「Grid 部品」の「Data」に対して「Get API」をセットします。
5-2. Chart へ Get API を連携する
同様に「Chart 部品」に対して「Get API」をセットします。
5-3. 動作確認をしよう
それでは、AIで生成したタブUI画面に、GridとChartのAPI連携を施したWebアプリケーションを動作確認してみましょう。美しいデザインよりは、必要最低限のシンプルな業務アプリではあるものの、たったの5分でWebアプリケーションとして動作できることは大きな開発効率化になります。
また、プロンプトの指示通りのUI画面であることも、安定した生成結果を得られることに繋がります。
今後はプロンプトの入力精度やテキスト構造を工夫して、「プロンプト入力技術」を向上していくことで、より良いUI画面が数分で生成できることが分かると思います。
6. Webアプリケーション全体をコード自動生成しよう
6-1. フレームワークを選択する
ここでは「React」フレームワークを選択して、「Zipファイルダウンロード」を選択します。選べるフレームワークは下記です。
- Google の Angular(スタンドアロンコンポーネント/モジュール)
- Microsoft の Blazor(Server/WebAssembly)
- React
- Web Components(JavaやPHPと親和性の高いTypeScript)
6-2. 関連ブログ
コード自動生成までの一連の流れについては、下記ブログなども参考にしてください。
7. まとめ
AIコーディングの時代においても、「業務アプリ向けのUIを最短で作る」というニーズは根強く存在します。
App Builder のAI機能は、
- UI部品を正式名称での指定すること
- 利用者像とレイアウト構造の明示すること
- 精度を上げてプロンプトのノウハウを蓄積すること
これらのポイントに注意するだけで、BtoBの業務アプリに耐える複雑なUIをわずか5分で作り上げます。
もしあなたが「AIでUIを作りたいけれど品質や構造に不満がある」と感じているなら、ぜひ一度試してみてください。 開発のスタートダッシュが、驚くほどスムーズになるはずです。
ぜひ一度、App Builder のAI機能 を体験してみてください。
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