インフラジスティックス・ジャパン株式会社、ローカライゼーションのデニです。Ignite UI for Angular 14.1.0 リリースいたしました。本リリースでは、新機能が含まれています。詳細は以下をご覧ください。
- Typedoc と Sass の API サイトで表示するバージョンを選択いただけますが、製品リリースから同バージョンの API ご提供までには通常数日いただいております。また前バージョンリリース以降に API の追加/変更がない場合、最新バージョンはドロップダウンに追加されない場合があることにご注意ください。
はじめに
Ignite UI for Angular は、50 種類以上のマテリアルデザインに対応する Angular 対応コンポーネントです。モバイル向けのコンポーネントだけではなく、データグリッドや、コンボ、カレンダーなど、業務アプリで必須の機能を持ったコンポーネントを提供しています。
Ignite UI for Angular のバージョニング
Ignite UI for Angular は、有名なセマンティックバージョニングとは異なる方式でバージョンがつけられています。詳しくは下記の記事をご覧ください。
Ignite UI for Angular 14.1.0 リリースノート
ここからは、GitHub の 14.1.0 リリースノートを訳したものです。読みやすいように意訳をいれていますので、必ず本文を確認してください。
新機能
IgxCombo
およびIgxSimpleComboComponent
filterFunction
入力が追加されました。新しいプロパティにより、コンボでのフィルタリング方法を変更できます。デフォルトでは、コンボのデータがプリミティブ値のコレクションである場合、コンボのデータの値に対して、またはコンボのdisplayKey
で定義された値に対してフィルタリングが行われます。カスタム フィルタリング関数が提供されている場合、提供されている関数で指定されたとおりにフィルタリングが行われます。filteringOptions
が拡張され、filterable
およびfilteringKey
プロパティが含まれるようになりました。filterable
を設定することで、コンボがフィルタリング可能かどうかを指定できます。デフォルトでは、データ値がプリミティブの場合はデータ値に対して、またはdisplayKey
に等しい値のフィールドに対してフィルタリングが行われます。filteringKey
を使用すると、データに関連する任意のキーでデータをフィルタリングできます。
igxPivotGrid
- ピボット値チップ コンテンツをテンプレート化するオプションを追加します:
<ng-template igxPivotValueChip let-value> {{ value.member }} </ng-template>
pivotConfiguration
の状態を保持するため、igxGridState 使用のサポートを pivotConfiguration のオプションに追加しました。
<igx-pivot-grid #grid1 [igxGridState]="options" ...
public options : IGridStateOptions = { pivotConfiguration: true };
igxGridState ディレクティブの既知の問題の 1 つは、状態が文字列として保存されるため、関数を保存できないことです。
その結果、memberFunction
、aggregator
、formatter
、styles
などに設定されたカスタム関数は保存されません。これらの復元は、アプリケーション レベルのコードで実現できます。
そのために、2 つの新しいイベントも公開しました:
-dimensionInit
- 構成からのディメンションが初期化されるときに発行されます。
-valueInit
- 構成からの値が初期化されてるときに発行されます。
これは、構成にあるカスタム関数を元に戻すために使用できます。IgxPivotNumericAggregate
、IgxPivotDateAggregate
などのデフォルトのアグリゲーター関数は、そのまま復元されます。ただし、カスタム アグリゲーター (またはその他のカスタム関数) がある場合は、valueInit
イベントで元に戻す必要があります。次に例を示します。public onValueInit(value: IPivotValue) { if (value.member === 'AmountOfSale') { value.aggregate.aggregator = IgxTotalSaleAggregate.totalSale; } }
memberFunction
など、ディメンションのカスタム関数にも同じことが当てはまります。カスタム関数は、dimensionInit
イベントで元に戻すことができます:public onDimensionInit(dim: IPivotDimension) { if (dim.memberName === 'AllCities') { dim.memberFunction = () => 'All'; } }
igxGridState
:
状態ディレクティブにstateParsed
イベントを公開し、グリッドに状態が適用される前に状態を追加で変更できるようにしました。
this.state.stateParsed.subscribe(parsedState => { parsedState.sorting.forEach(x => x.strategy = NoopSortingStrategy.instance()); });
igxGrid
- グリッド編集用の組み込みの検証メカニズムが追加されました。Angular Form 検証機能の拡張
2 つの方法で検証機能を実装できます:- グリッドの
igx-column
でテンプレート駆動の構成を介して:<igx-column required minlength="4" ...>
- グリッドの
formGroupCreated
イベントを介して公開された FormGroup を使用するリアクティブ フォームを介して:<igx-grid (formGroupCreated)='formCreateHandler($event)' ...>
public formCreateHandler(formGr: FormGroup) { // add a validator const prodName = formGr.get('UserName'); prodName.addValidators(forbiddenNameValidator(/bob/i)) }
検証が失敗すると、編集されたセルは無効な状態になり、エラー アイコンとメッセージが表示されます。値が有効な値に編集されるか、検証サービスの状態がクリアされるまで、セルは無効のままです。
詳細については、ドキュメントを参照してください: https://jp.infragistics.com/products/ignite-ui-angular/angular/components/grid/validation
- グリッドの
- width
auto
を設定することにより、初期化時にセルとヘッダーの内容に合わせて列のサイズを自動調整する機能が追加されました。
<column width='auto' ...>
IgxGridStateDirective
のカスタム フィルタリング オペランドを使用してフィルタリング式を復元するためのサポートが追加されました。
- グリッド編集用の組み込みの検証メカニズムが追加されました。Angular Form 検証機能の拡張
IgcFormControl
ディレクティブが追加されました。IgcFormsModule
とともにインポートすることで Ignite UI for WebComponents パッケージをフォーム コンポーネントにシームレスにアタッチするように設計されており、ngModel
およびformControlName
ディレクティブをサポートし、 Angular テンプレートおよびリアクティブ フォームから使用できるようになりました。現在、このディレクティブを介してサポートされている Web コンポーネントはigc-rating
のみです。
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Angular API
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