こんにちは!
テクニカルコンサルティングチームの古堅です。
Web Components は、Web プラットフォームであれば、汎用的に利用できるのが魅力ですね。
Vue.js で Ignite UI for Web Components のチャートを利用する手順について紹介します。
- Ignite UI for WebComponents のチャートの利用方法
- まとめ
- 本シリーズのバックナンバー
- サンプルソースのダウンロード
- Ignite UI for Web Components トライアル版を利用するには
- 開発全般に関するご相談はお任せください!
本記事は以下の記事の続きとなります。Vue.js の概要解説、インストール方法についても解説していますのでご参照ください。
Ignite UI for WebComponents のチャートの利用方法
チャートのパッケージをインストール
まずは、Ignite UI for Web Components のチャートのページを参考に、必要なパッケージをインストールします。
アプリケーションフォルダの直下でチャートのパッケージをインストールするため、下記のコマンドを実行します。
C:\vue\vue_igc> npm install --save igniteui-webcomponents-charts
main.ts ファイルの編集
インストールしたパッケージを利用できるようにするために main.ts に必要な設定を行います。
import Vue from 'vue' import App from './App.vue' import { ModuleManager } from 'igniteui-webcomponents-core'; import { IgcDataGridModule } from 'igniteui-webcomponents-grids'; import { IgcCategoryChartModule } from 'igniteui-webcomponents-charts'; Vue.config.productionTip = false ModuleManager.register( IgcDataGridModule, IgcCategoryChartModule ); Vue.config.ignoredElements = [ 'igc-data-grid', 'igc-category-chart' ] new Vue({ render: h => h(App), }).$mount('#app')
チャートを利用可能にするために変更した内容は下記になります。
ModuleManager.register
IgcCategoryChartModule をインポートし、ModuleManager に登録します。
import { IgcCategoryChartModule } from 'igniteui-webcomponents-charts'; ModuleManager.register( ... IgcCategoryChartModule );
ignoredElements
WebComponents のコンポーネントは、Vue.js のネイティブなコンポーネントではないため、そのまま html にコンポーネントを配置するとエラーが発生します。その回避策として、ignoredElements に登録します。ignoredElements に登録された要素は、無視されエラーとならずにビルドされます。
Vue.config.ignoredElements = [ ... 'igc-category-chart' ]
HelloWold.vue ファイルの変更
<template> <div> <igc-category-chart id="chart" width="100%" height="500px" ref="chart"> </igc-category-chart> <igc-data-grid height="500px" width="100%" auto-generate-columns="true" ref="grid"> </igc-data-grid> </div> </template> <script lang="ts"> import { Component, Prop, Vue } from 'vue-property-decorator'; import { IgcDataGridComponent } from 'igniteui-webcomponents-grids'; import { IgcCategoryChartComponent } from 'igniteui-webcomponents-charts'; @Component export default class HelloWorld extends Vue { @Prop() private msg!: string; private dataSource!: Array<object>; constructor(){ super(); // 表示用のデータソース this.dataSource = [{ Discontinued: false, OrderDate: new Date("2012-02-12"), ProductID: 1, ProductName: "Chai", QuantityPerUnit: "10 boxes x 20 bags", ReorderLevel: 10, UnitPrice: 18.0000, UnitsInStock: 39 }, { Discontinued: false, OrderDate: new Date("2003-03-17"), ProductID: 2, ProductName: "Chang", QuantityPerUnit: "24 - 12 oz bottles", ReorderLevel: 25, UnitPrice: 19.0000, UnitsInStock: 17 }, { Discontinued: false, OrderDate: new Date("2006-03-17"), ProductID: 3, ProductName: "Aniseed Syrup", QuantityPerUnit: "12 - 550 ml bottles", ReorderLevel: 25, UnitPrice: 10.0000, UnitsInStock: 13 }, { Discontinued: false, OrderDate: new Date("2016-03-17"), ProductID: 4, ProductName: "Chef Antony Cajun Seasoning", QuantityPerUnit: "48 - 6 oz jars", ReorderLevel: 0, UnitPrice: 22.0000, UnitsInStock: 53 }, { Discontinued: true, OrderDate: new Date("2011-11-11"), ProductID: 5, ProductName: "Chef Antony Gumbo Mix", QuantityPerUnit: "36 boxes", ReorderLevel: 0, UnitPrice: 21.3500, UnitsInStock: 0 }]; } mounted() { // グリッドにデータソースを設定 const igcGrid = this.$refs.grid as IgcDataGridComponent; console.log(igcGrid); igcGrid.dataSource = this.dataSource; // チャートにデータソースを設定 const igcChart = this.$refs.chart as IgcCategoryChartComponent; igcChart.dataSource = this.dataSource; } } </script>
mounted
mounted は、インスタンスがマウントされた後に呼び出されます。Web Components のコンポーネントを利用する場合は、インスタンスがマウントされた後にデータを設定する必要があるため、mounted 内でデータを設定しています。
mounted() { // チャートにデータソースを設定 const igcChart = this.$refs.chart as IgcCategoryChartComponent; igcChart.dataSource = this.dataSource; }
チャートの表示確認
それでは、Vue.js を起動してチャートが表示できることを確認しましょう。
まとめ
本記事では、Web Components のチャートの使用方法について解説しました。
Web Components は、Web プラットフォームであれば、どんなフロントエンドフレームワークを採用していても利用できる汎用性が大変魅力的なテクノロジーですね。
以下の Youtube でも、チャートの利用方法についても解説していますので、よければこちらもご参照ください。
本シリーズのバックナンバー
本シリーズのバックナンバーはこちらから
サンプルソースのダウンロード
本記事で紹介したサンプルソースはこちらからダウンロードできます。
Ignite UI for Web Components トライアル版を利用するには
インフラジスティックスでは充実した UI コンポーネントライブラリーを収録し、データリッチでレスポンシブなWebアプリケーションをより迅速に構築することを可能にする Ignite UI を開発しており、Web Components対応の Ignite UI for Web Components もリリースしています。
Ignite UI for Web Components はトライアル版での試用が可能です。
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