こんにちは! インフラジスティックス・ジャパン、テクニカル コンサルティング チームの石橋です。
「はじめての React」シリーズでは React が初めての人向けに React のアプリケーションの作成方法を順に説明したいと思います。Hello World から始めてインフラジスティックス製品の Ignite UI for React のグリッドやチャートを配置するところまでを目指します。
この記事はその第 2 回。Ignte UI for React のグリッドを表示させるところまで進めていきます。
連載目次
- 開発環境を整える。
- React のアプリケーションを動かしてみる。
- "Hello World!" と表示されるように書き換える。(前回の「はじめての React ①」はここまで)
- Ignite UI for React のグリッドを配置する。(←今回はここ)
- Ignite UI for React のチャートを配置する。
4. Ignite UI for React のグリッドを配置する。
Ignite UI for React のグリッドはデータを表形式で表示することができます。
グリッドに必要なパッケージをインストールする。
グリッドに必要なパッケージは以下の 4 つです。
- igniteui-react-core
- igniteui-react-grids
- igniteui-react-inputs
- igniteui-react-layouts
これらを npm の install コマンドを使用してインストールします。
プロンプトで次のコマンドを順に実行します。
> npm install --save igniteui-react-core > npm install --save igniteui-react-grids > npm install --save igniteui-react-inputs
> npm install --save igniteui-react-layouts
MyGrid コンポーネントを作成する。
前回の「はじめての React - ① Hello World」で HelloWorld コンポーネントを作成したのと同じ手順で、src フォルダーの直下に MyGrid コンポーネントを作成します。
新規作成した MyGrid.tsx を開き、以下のコードを貼り付け、保存します。
// src/MyGrid.tsx import * as React from 'react'; // ①IgrDataGridに必要なモジュールをインポートする。 import { IgrDataGridModule } from 'igniteui-react-grids'; import { IgrDataGrid } from 'igniteui-react-grids'; // ②IgrDataGridに必要なモジュールを登録する。 IgrDataGridModule.register(); // ③Reactのコンポーネントを拡張してMyGridクラスコンポーネントを定義する。 export default class MyGrid extends React.Component { public data: any[]; // ④MyGridクラスコンポーネントのコンストラクター constructor(props: any) { super(props); // ⑤IgrGridに表示するデータを生成する。 this.data = [ {"Year": "1920", "Population": 55963053 }, {"Year": "1930", "Population": 64450005 }, {"Year": "1940", "Population": 73114308 }, {"Year": "1950", "Population": 84114574 }, {"Year": "1960", "Population": 94301623 }, {"Year": "1970", "Population": 104665171 }, {"Year": "1980", "Population": 117060396 }, {"Year": "1990", "Population": 123611167 }, {"Year": "2000", "Population": 126925843 }, {"Year": "2010", "Population": 128057352 }, ]; } // ⑥MyGridクラスコンポーネントの描画を実装する。 // ※render()メソッドはクラスコンポーネントで必ず定義しなければならない唯一のメソッドです。 public render() { return( <div style={{margin: "1em"}}> {/* ⑦IgrDataGridを配置する。 dataSource: 表示するデータソースを指定する。 autoGenerateColumns: 列を自動生成するかどうか指定する。trueは自動生成する。falseは自動生成しない。 */} <IgrDataGrid style={{margin: "1em"}} height="300px" width="100%" dataSource={this.data} autoGenerateColumns="true" /> </div> ); } }
MyGrid コンポーネントを画面に配置する。
HelloWorld コンポーネントを画面に配置したときと同じように、src/App.jsx を開いて MyGrid コンポーネントのインポートと配置をします。
// src/App.tsx import React from 'react'; import HelloWorld from './HelloWorld'; import './App.css'; import MyGrid from './MyGrid'; // ①MyGridコンポーネントをインポートする。 function App() { return ( <div className="App"> <HelloWorld /> <MyGrid /> {/* ②MyGridコンポーネントを画面上に配置する。 */} </div> ) } export default App;
ファイルをすべて保存して、プロンプトを開き、"npm start" を実行します。ブラウザーの "Hello World!" の下に表が表示されていれば OK です。
これでグリッドの表示までできました! あともう一息です。
次回はチャートの表示をしてみましょう。
最後に
以上、グリッドの表示のさせ方を見てきました。次回は、同じように Ignite UI for React のチャートを表示させてみましょう。
この記事に関して何かご質問・ご不明な点がありましたら、お気兼ねなくインフラジスティックスまでお問い合わせください。