先日提供を開始した、Infragistics Ultimate 2018 Vol.2ですが、インフラジスティックスが進めているクロスプラットフォーム戦略に則り、WPFコントロールセットにも新機能が組み込まれています。
その1はチャートコントロールの機能拡張です。
xamFinancialChart
今回のリリースでは、2018 Vol.1で提供を開始した金融向けチャートのxamFinancialChartにおいてお客様から頂戴したフィードバックをもとに、コールアウトや十字線、最終の値表示やツールチップなど、表示データを強調し、ユーザーの意思決定を支援できる機能を拡張しました。それぞれを別個のレイヤーで実装しているため、重ね合わせて使用することができます。
コールアウトレイヤー
コールアウトレイヤーではチャートに表示するデータ点のうち、任意の点に吹き出し注釈を表示できます。例えば株式分割や配当など、重要だと考えられるタイミングのデータ値を表示することができます。
十字線レイヤー
十字線レイヤーでは、マウスカーソルの座標位置に合わせて水平、垂直方向の線を表示し、X軸、Y軸の値を表示できます。最大値を示した日付や、とある日の値など、ユーザーのインタラクションをサポートします。
両方向、あるいは一方のみの表示など用途に合わせて変更できます。
最終値レイヤー
最終値レイヤーでは、連続したチャートの「最後」の値を強調表示できる注釈機能です。例えばとある上場企業の一年間の株価推移を見ながら、「ああ…結果として上昇したな」なのか、「下がってしまった…」など一定期間における最終値を確認できます。
ツールチップレイヤー
おなじみのツールチップですが、今回のリリースで、項目ごと、シリーズごとなど表示方法を設定できるようになりました。
表示日付のカスタマイズ
さらに、日付・時間軸の機能を拡張し、土日や祝日、設立記念日など、データが変動しない日付を排除することもできるようになりました。
凡例プリセットの追加
凡例についてもこれまでの通常のシンプルな凡例に加え、領域を有効活用できる金融向けの凡例プリセットを追加しました。どこかで見たことあるような構成ですね!
シンプルな凡例
金融向けの凡例
これらを組み合わせて高機能な金融ソリューショをすばやく構築できます。
xamCategoryChart、xamDataChart
カテゴリーデータを最小限の設定で素早く折れ線、縦棒、横棒、スプラインチャートとして表現できるxamCategoryChartと、チャートの各機能を詳細に設定できるxamDataChartコントロールにもxamFinancialChartでご紹介した機能が追加されています。xamCategoryChartのスクリーンショットでご紹介します。
コールアウトレイヤー
十字線レイヤー
最終値レイヤー
ツールチップレイヤー
強調表示レイヤー
上記の機能に加えて、マウスカーソルの位置に最も近いシリーズカテゴリーあるいは、個別の項目を強調できるレイヤーが新たに追加されました。
- カテゴリーのハイライト
チャートに含まれているシリーズカテゴリーをまとめて強調表示します。例えばとある月の予実績をまとめて強調するという場合に最適です。
- 項目のハイライト
チャートに含まれているシリーズカテゴリーの個々の項目を強調表示します。先ほどの例でいうと、とある月の予実績を個々にハイライトしたい場合に最適です。
ご覧いただいたように、単にデータを表示するだけでなくユーザーにとってわかりやすい、見やすいデータの表示を支援する機能を2018 Vol.2 では追加しています。ぜひ、お試しください。
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