インフラジスティックス・ジャパン株式会社Blog

インフラジスティックス・ジャパン株式会社のチームメンバーが技術トレンド、製品Tips、サポート情報からライセンス、日々の業務から感じることなど、さまざまなトピックについてお伝えするBlogです。

製品のビルドバージョンの扱いとバージョンユーティリティについて

弊社の製品は、年に数回のメジャーリリースと不具合修正を含むサービスリリースを各開発プラットフォーム向けにご提供しております。(2014年現在、メジャーリリースは年に2~3回、サービスリリースは年に9回程度のご提供となっております。)

新しいメジャーバージョンのインストールを行った場合には、既にインストール済みのバージョンの製品は更新されずに新しいバージョンの製品がインストールされ、サービスリリースの適用を行った場合はアセンブリが更新されビルドバージョンの後方の下4桁が上がります。

(例)
メジャーバージョンアップ:13.2.20132.1009 → 14.1.20141.1013
  ※上記の場合、13.2.20132.1009は残ります。
サービスリリース適用:14.1.20141.1013 → 14.1.20141.2011

[メジャーリリースに関する注意点]
新しいメジャーバージョンをインストールした場合には、古いメジャーバージョンは残り、1開発端末内に複数のメジャーバージョンを同居させることができます。
しかし、1つのアプリケーションのプロジェクト内に複数のメジャーバージョンを同居させることはできません。
例)
1つの開発端末にバージョン 13.1, 13.2, 14.1 をインストール → OK
1つのアプリケーション(プロジェクト)からバージョン 13.2 と 14.1 を参照 → NG

[サービスリリースに関する注意点]
サービスリリースをインストールした場合、一つ前のサービスリリースは上書きされビルドバージョンの下4桁が進みます。したがって、1つの開発端末内に(同一のメジャーバージョンかつ)複数のビルドバージョンを同居させることはできません。
例)
1つの開発端末に 13.2.20132.1009 と 14.1.20141.1013 が同居 → OK
1つの開発端末に 14.1.20141.1013 と 14.1.20141.2011 が同居 → NG

このメジャーリリース及びサービスリリースは各プラットフォーム向けに提供されておりますが、インストールされている製品のバージョンをアップグレードした場合、それに伴い製品を利用しているアプリケーション自体も更新する必要があります。
具体的には、WindowsForms, ASP.NET, WPF, Silverlight のアプリケーションでは、弊社製品のアセンブリ参照を新しくインストールされたバージョンに書き換え、 Ignite UI (jQuery) を利用しているアプリケーションではプロジェクトで使用している Javascript ファイル及び CSS ファイルを置き換える必要がございます。
※Ignite UI でも MVC を利用している場合は、MVC モジュールの参照アセンブリを更新する必要があります。

バージョンユーティリティについて

上記で説明した”参照の書き換え”作業は、手動で行っていただく事も可能ですが、弊社のバージョンユーティリティというツールをお使いいただく事で簡単に書き換えを行う事ができます。
このツールの基本的な説明・利用方法については以下のヘルプページに記述がございます。

jp.infragistics.com

 

また、上記ヘルプ内で紹介されているバージョンユーティリティは、現在はVisualStudio上でアドオンとしてご利用いただく事ができます。非常に簡単にバージョンの上げ下げを行う事ができますので、サービスリリースの適用の際などには是非ご参考にしていただければと思います。

具体的には、以下の手順でバージョン操作が行えます。

1.アップグレード前の状態
サービスリリースを適用した後の場合、参照エラーとなっていることがあります。
(※新しいメジャーバージョンをインストールした場合は、古いバージョンも残っているためエラーにはなりません。参照を書き換えない限り古いバージョンを参照しています。

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2.バージョンユーティリティの起動
右クリックでInfragisticsバージョン○○へのアップグレードを選択すると、バージョンユーティリティが起動します。

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3.バージョンユーティリティの操作
開発端末にインストールされている最新のバージョンへバージョンアップする場合は、アップグレードボタンをクリックすると処理が始まります。
もし開発端末に複数のメジャーバージョンがインストールされている場合は、オプション選択からどのメジャーバージョンにアップ(またはダウン)するのか調整する事ができます。

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4.バージョン操作後

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これでバージョン操作の完了です。アプリケーションを実行し動作を確認してください。

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