Daizen Ikehara

インフラジスティックス・ジャパン株式会社の元デベロッパー エバンジェリスト、現製品担当の Blog
[Silverlight] Visual Studio LightSwitch - 概要 その1 [LightSwitch]

先日の エントリ でも言及していましたが、去る 2010 年 9 月 25 日 に CLR/H さんの勉強会でスピーカーを務めさせていただきました。その際に Visual Studio LightSwitch についてお話をさせていただいたのですが、ツール自体に対していろいろな意見がでており、非常に興味深いものでした。

当日のスライドはこちら
Visual Studio 2010 で最速 RIA アプリケーション作成?

インフラジスティックスでもこの LightSwitch には投資をしており、Beta 版のリリースに合わせ、タッチ対応のシェルを作成しています。

Infragistics + Microsoft LightSwitch = Awesome (英語)
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LightSwitch に関する技術的なエントリについてはインフラジスティックスのメンバーである、Mihail Mateev が概要から応用までいろいろな記事を投稿していますので、今回から複数回に分けて日本語版をお届けしていきたいと思います。また、番外編として私のサンプルも公開できれば幸いです。

元記事はこちら
Introduction to Visual Studio LightSwitch

記事が長いので元記事を分割して2回に分けてお届けします。

 

Visual Studio LightSwitch の概要

LightSwitch は、主に業務用アプリケーションの素早い構築を検討している開発者を対象としています。この製品は、Visual Studio 製品ファミリーの一部であり、ソース ファイルや通常のソリューション表示は隠ぺいされていますが、カスタマイズをする場合は今までの表示に戻し、開発者がコードを記述することも可能です。

概要

Visual Studio LightSwitch は、最も良く使われているアプリケーション パターン(データ + 画面 + コード)を最適化することにより、業務用アプリケーションを迅速に構築するためのサポートを提供します。LightSwitch を使ってデスクトップ アプリケーション (標準設定)またはブラウザ アプリケーションを作成することができます。更に、アプリケーションは、従来の 3 層型アーキテクチャーを使用し、.NET (エンティティ、WCF RIA サービス)、Silverlight と ASP.NET フレームワーク上で構築されます。SQL サーバーや SharePoint サーバーなど様々なデータソースにアクセスできます。LightSwitch はユーザー エクスペリエンス設計において最善の方法を提供します。

Infragistics 及び LightSwitchに関する技術的概要については、IG に精通し、LightSwitch のエキスパートでもある Matt Van Horn の Blog で確認してください。

アーキテクチャー:

Microsoft Visual Studio LightSwitch アプリケーションは従来の 3 層型アーキテクチャー上で構築されます。各層はそれぞれ独立して存在し、アプリケーションにおいて特定の役割を果たします。プレゼンテーション層は、ユーザーがアプリケーションを操作する部分にあたります。この層の主要な課題はデータ ビジュアリゼーションと編集です。ロジック層は、クライアントからデータをフェッチする操作や、データの更新、およびその他の操作に関連します。この層の主な役割は、不要または無効な読み込みや更新操作のデータへの直接なアクセスを遮断することです。これにより、データの整合性と安全性が長期にわたって保証されます。データストレージ層は、耐久性のあるアプリケーション データの保存・管理について責任を負います。
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重要な機能:

· 画面の構築の際に、ビジュアル フォーム デザイナーではなく、与えられたデータに対してどの UI を使用するかを決定します。開発者が慣れている伝統的な Microsoft スタイルはありません。

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Visual Studio LightSwitch Designer

· LightSwitch はアプリケーション実行時(ランタイム) にフォームのカスタマイズが可能です。実際には本当の意味の「ランタイム」ではなく、デバッガで実行されるときのみランタイムで動作します。デバッグ実行の際に「Customize Screen」ボタンが表示されます。

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· LightSwitch はモデル駆動型です。LightSwitch アプリケーションを作成する際、開発者は XAML ファイルを記述しますが、WPF レイアウトを定義するための XAML ではなく、アプリケーションを定義するための XAML となります。ApplicationDefinition.lsml ファイルを確認すると、次のような記述で始まっています。image

· LightSwitch は、int、double のようなデータ タイプだけでなく、ビジネス データ タイプも扱えます。これは、例えば、Eメールアドレス、画像、金額や電話番号のようなデータタイプになります。

· リレーションシップ ビルダー機能を使用すれば、多重リレーションシップやカスケーディング削除などの難しい処理を簡単に行うことができます。

· LightSwitch は SQL を使わないデータベース アプリケーション ビルダーです。クエリデザイナーは完全にビジュアル化され、バックグランドの多くで LINQ (Language Integrated Query) が使用されています。

LightSwitch アプリケーションはクラウドにも対応しています。最終リリース版を使えば、Windows Azure へのデプロイも可能となります。Beta 版でも、LightSwitch は常に WCF RIA サービスを使っており、Web 指向のアプリケーションになっています。Beta 版でサポートされているデータソースは SQL サーバー、SharePoint サーバー、および一般的な WCF RIA サービスです。最終リリース版では、Access にも対応する予定です。

動作要件:

· サポートされているオペレーティング システム:Windows XP Service Pack 2 以上

· Visual Studio LightSwitch Beta 1*
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=37551a54-bfd3-4af6-a513-676bbb2dfb69&displaylang=en

* 元記事では実環境ではなく、仮想マシンにインストールすることを推奨していますが、LightSwitch に含まれている Silverlight 4 ランタイムがリリース版よりも新しく、ビルド番号が大きいことが原因でした。この問題についてはすでに、より新しいランタイム並びに SDK がリリースされていますので、そちらを利用することで、実環境での問題を回避可能です。ただし、LightSwitch が Beta 版であることには変わりありませんのでご注意を!

ちなみに私の現在の Silverlight ランタイムのバージョンはこちらです。

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更新されたランタイムおよび SDK についてはこちらを参照してみてください。
Visual Studio LightSwitch が一般公開され、Silverlight4 もアップデート

· ハードウェア動作要件:

最小スペック:CPU: 1.6 GHz、メモリ: 192 MB、ディスプレイ解像度: 1024x768、ハードディスク: 5400 RPM

推奨スペック:CPU: 2.2 GHz 以上、メモリ: 384 MB 以上、ディスプレイ解像度: 1280x1024、ハードディスク: 7200 RPM 以上

Windows Vista 環境:CPU: 2.4 GHz、メモリ: 768 MB

完全インストールには、1.3 GB 以上のハードディスク空き容量

 

次回はいよいよ LightSwitch アプリケーションの実装です!

Posted: 25 Oct 2010, 15:28

Comments

WPF と UX なBlog said:

先日の エントリ でも言及していましたが、去る 2010 年 9 月 25 日 に CLR/H さんの勉強会でスピーカーを務めさせていただきました。その際に Visual Studio LightSwitch

# October 25, 2010 1:39 AM

Daizen Ikehara said:

先ほどの エントリ では Visual Studio LightSwitch の概要部分を記載しましたが、今回も Mihail Mateev   の Blog より後半部分。いよいよ LightSwitch

# October 25, 2010 8:07 AM

.NET Clips said:

素敵なエントリーの登録ありがとうございます - .NET Clipsからのトラックバック

# October 25, 2010 10:40 AM

Daizen Ikehara said:

前回 、 Visual Studio LightSwitch Silvelright カスタム コントロールを実装しましたが、スクリーン デザイナからコントロールを選択することはできませんでした。今回はカスタム

# November 1, 2010 2:22 AM

Daizen Ikehara said:

今回はちょっと休憩し、 Visual Studio LightSwitch において、2層型のデスクトップ アプリケーションの配備についての記事を紹介したいと思います。 これまでの記事 Visual Studio

# November 7, 2010 11:35 PM

Daizen Ikehara said:

前回 は Visual Studio LightSwitch において、2層型のデスクトップ アプリケーションの配備についての記事を紹介しましたが、今回は 3 層型のアプリケーションの配備についての記事を紹介したいと思います。

# November 12, 2010 1:46 AM

Daizen Ikehara said:

今回は Visual Studio LightSwitch にでのローカライズに関する記事をご紹介します。国際化を念頭に置くことは今日のソフトウェア開発において非常に重要ですが、LightSwitch

# November 18, 2010 12:33 AM

Daizen Ikehara said:

今回は Visual Studio LightSwitch アプリケーションでのセキュリティについての記事をご紹介します。特定のユーザーに権限を付与したり、アクセスを制限したりすることを LightSwitch

# November 18, 2010 1:53 AM

Daizen Ikehara said:

前回のエントリ では LightSwitch で Query を編集しました。   この状態ではは日付 1 と 日付 2 をさかさまにすると正しい結果が得られません   今回はこの問題点を解決します。

# May 16, 2011 6:02 PM

Daizen Ikehara said:

本日 2011 月 7 月 27 日 (米国時間では 7/26) にとうとう Visual Studio LightSwitch が RTM となりました! 正式名称は Visual Studio LightSwitch

# July 27, 2011 1:18 AM

Daizen Ikehara said:

別件で画像データを DB に保存し、そちらを活用する必要があったのですが、LightSwitch を使えば簡単に実現できるかな?と思ってやってみました。 合計所要時間は5分くらいでさくっと完成 1. DB

# July 27, 2011 10:08 PM

Hiro Tsukakoshi said:

皆様、Microsoft社から提供されているVisual Studio LightSwitchってご存知でしょうか? Visual Studio LightSwitchとは、おなじみVisual Studioシリーズの新しい開発環境であり、すばやく簡単にリッチな業務アプリケーションを構築することを目標に開発されたツールなんです。

# August 10, 2011 8:17 PM

Daizen Ikehara said:

マーケティング担当塚越の エントリ にもありましたが、 NetAdvantage for Visual Studio LightSwitch がリリースされました! 今回はシェルを利用する方法をご紹介します。

# August 24, 2011 3:42 AM

Daizen Ikehara said:

前回 は NetAdvantage for Visual Studio LightSwitch の シェル エクステンションをご紹介しましたが、今回はコントロール エクステンションとして提供されているチャート

# August 25, 2011 10:16 PM
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